OOPSLA 2007にてPattie Maes氏(サイト・英語)が"Meta-Objects for World Around Us(source)"について興味深いスピーチを行った。タイトルだけだとこのスピーチが何に関したものか想像しにくいが、Pattie氏がMIT Media Lab Ambient Intelligenceリサーチグループ(サイト・英語)を設立し指揮をしていると言えば明確になるだろう。
Ambient Intelligenceはアンビエント、ユビキタス、拡散的コンピューティングの上に成り立っており、感覚があり、また人間と相互作用する電気装置や環境を描写するのに使用される用語である。またMIT Media Labsでは電気繊維！に関するリサーチプロジェクトとたくさんのRFIDタグを伴うプロジェクトを運営している。
ある一つのプロジェクトはアーキテクチャ、またマッシュアップの観点においてとても興味深いものだった。ReachMediaプロジェクト(source)である。
ReachMediaは 常に進化する日常のオブジェクトとの相互作用をサポートするシステムです。そのシステムはRFUDリーダーとアクセルメーターを伴ってワイヤレスリストバンドの周りに構築されます。そのリストバンドはユーザが相互作用しているオブジェクトを発見し、スマートフォンから関連性、また個別の情報を受信します。そのユーザはジェスチャー入力とオーディオ出力のユニークなコンビネーションを使用することによって、ハンズ・アイズフリーでアプリケーションと相互通信を行うことができます。
典型的な利用例は、あなたが本屋で本を探している時、RFIDリーダーが本のタグを読んで、それをあなたのスマートフォンに送るのである。電話は自動的にインターネットに繋がりその本に関する情報を見つける。レビュー・評価・他の本からのリファレンス等である。もしかしたらそれはあなたの本棚にある本からのリファレ ンスかもしれない。
もう一つ面白い例は、人と人が初めて出会う時である。自分のシステムと他者のシステムが互いを知り合うために握手するのような感じである。それはインターネットに繋がりLinkedInやFacebookのようなソーシャルネットワークをスキャンしてお互い共通の友達がいるか検索する。
観客の一人が少し掘り下げて、彼が将来的に一番楽しみにしているサービスは自動デートサービスであると述べた。歩いている間に自分の電話が他人の電話と交流し、マッチメーキングをして未来の結婚相手を探すのを想像してみて欲しい。
これはすぐにでも起こりえるのである。RFIDリーダーとタグを持ち歩かなかったとしても、既に私たちは強力な携帯電話を使っているのである。それはBluetoothともしくはWLAN MACアドレスにおいてユニークな特徴を持ち合わせた携帯電話等である。NokiaはApacheWebサーバをSymbianフォンに移植し(source)、また既にiPhoneの上でApacheとPythonを動作している人々もいるのである。ページはWLANかBluetooth PAN(Personal Area Network)上で見ることができる。マイクロフォーマットのようなものを統合して（ソーシャルネットワーク用のマイクロフォーマットが既に存在している）、現在ある装置を駆使して上記に挙げたようなものを作ることが簡単にできるのである。
インターオペラビリティにおける同意がソーシャルネットワークの新たな世界のドアを開くことになるでしょう。
さあ先へ進みませんか？
原文はこちらです：http://www.infoq.com/news/2007/10/pattie-maes-ambient-intelligence