Aptana IDEは、現在AptanaStudio(サイト・英語)と改名されたが、Web開発者のためにEclipseベースのIDEを作成しようという目的でベンチャーキャピタルから支援を受けて開発されている。Aptana StudioがサポートしているAjaxやJavaScriptのツールキットは沢山ある。またAptana Studio上でJavaScriptの編集とデバッグも可能である。さらに言うと、Aptana Studioが、AdobeのAIRアプリケーションやiPhone上(サイト・英語)でのAjaxアプリケーション(サイト・英語)の開発のサポートをしていることから分かるとおり、Aptana Studioは、新しいトレンドについていこうとしている。
Ruby界に目を向けると、Aptanaは、長い間Ruby Development Tools(略してRDT)をメンテナンスしてきたChris Williams氏を雇用した。RDTには、長い歴史と沢山の機能がある。RDTのエディタは、Google Summer of Codeで開発された型推論のアルゴリズムを使用しているメソッドの自動補完機能や、編集時にコード上で正しくない実行箇所を指し示す静的分析チェックなどのよくある機能を提供している。RDTは長い間デバッグのサポートをしてきた。そして、次にユニットテストのGUIもサポートしてきた。 同様にAptanaは、ポピュラーなRadRailsの開発を引き継いだ。そして、RadRailsは、Ruby on Railsの開発ツールを追加している。RadRails最新版(サイト・英語)は、予め構成されたJRubyインタプリタのセットアップとユーザビリティに関する機能が沢山追加された。
際立った機能は、Rubyのリファクタリングをサポート(source)していることである。これらの自動リファクタリングの存在は、自動リファクタリング自体Rubyのような言語では可能なのだろうか?という長年の疑問に答えることになった。正常に機能する自動リファクタリング機能のリスト(source)を考慮すると、もちろん、動的な言語なので限度はあるが、自動リファクタリングは可能であるようだ。
Aptana Studio 1.0のリリースは、今までリリースされた中で最高の出来である。Aptana IDEは、最初からダウンロードフリーだった。そのことは、Aptanaのビジネスモデルに関しての疑問を生じさせることになった。結局、Aptana社は、従業員に給与を支払った。そして、全ての製品を無料配布しているので、実のところ収入は入ってきていないのである。Aptanaは、Aptana Studioの1.0の商用版を提供することによって、収益が生まれないという問題に取り組んだ。コミュニティエディションは、使用するのに費用がかからない。プロフェッショナルエディションは、商用版(サイト・英語)で、追加機能を幾つか提供している。
- IEデバッグ機能
- JSONエディタ
- レポートエンジン機能(プロジェクトに関する統計データ)
- リモートプロジェクト作成機能
- SFTP/FTPSサポート
- プロフェッショナルサポート