3月5日、MicrosoftはInternet Explorer 8のベータ1をリリース(サイト・英語)した。現時点でこのベータ版がサポートするのはWindows XP/Windows Server 2003、Windows Vista、およびWindows Server 2008である。
Internet Explorerのこのバージョンは標準準拠となり、W3C標準準拠モードであるQuirksモード、IE7モード、およびIE8モードという3つの異なるレンダリングモードで動作可能である。Quirksモードとはよく言ったもので、Quirk=「気まぐれな、風変わりな」という意味であるが、IE5後方互換性を表すものである。
新機能の例:
- FireBugに似たデバッグ用のDeveloper Toolbar(開発者ツールバー)
- Favorites Bar (お気に入りバー)
- Automatic Crash Recovery (自動クラッシュ回復)
- Activities
- WebSlices
- 改良されたフィッシングフィルタ
- 向上したスクリプト性能
Rick Strahl氏は、IE8におけるDeveloper Toolbarの追加を賞賛(source)している。
私の考えでは、これは非常に価値ある改良点です。なぜなら、IEでのデバッグ経験では常にダイアログのポップアップ攻めに苦しめられ、Visual Studioスクリプトデバッガを実行させないと使い物にならなかったからです。
続いて、同氏はさらなる改善の余地を指摘している。
私が求めるさらなるステップは、スクリプトのデバッグがイネーブルな場合はモーダルダイアログを削除すること、そしてむしろ、エラーアイコンをクリックするとこの開発者ツールバーのデバッガウィンドウにトランスポートされるような仕様で(できればFireBugと同様にコードの適切な行に対して)、エラーの発生が確認できるFireBugに似たモデルを採用することです。これは単純にFireBugにおいて最も洗練され、生産的な機能のひとつです。
MicrosoftのProgram ManagerであるJeff King氏は同様の調子で、Visual Studio Web ToolsチームがIE8を見越してVisual Studio 2008に追加した有益なヒントについて言及(source)した。
IE8ではオンデマンドのデバッグが可能になります。約半年前に前もってVS2008に組み込んだ機能のおかげで、F5を押すだけで、VSは何とIEにデバッグのスイッチを入れるヒントを与えてくれるのです。これは、スクリプトのデバッグをIEでイネーブルのままにしておく必要がなくなることを意味します。VSがあなたの代わりに働いてくれるのですから、簡単です。
この機能を追加してくれたデバッガ関係者とIEチームに心から感謝します!
Microsoft IE Program ManagerであるJohn Hrvatin氏が提供する(source)、IE8における開発者リソースへのリンクは以下のとおりである。
- Internet Explorer 8ベータ1リリースノート(source)
- Developer Toolのホワイトペーパー(source)
- Developer ToolのSDKページ(source)
- デモビデオ:デバッギング(source)
- MSDN上でのIE Development Center(source)