Open SOAコラボレーションは、SCA Java EE Integration仕様0.9の草案(source)を公開した。 この仕様は、Java EEアプリケーションのコンテキストにおけるSCAとJava EEの統合、サービスコンポーネントインプリメンテーションとしてのJava EEコンポーネントの使用、SCAコントリビューション内における、またはSCAコントリビューションとしてのJava EEアーカイブの配置を定義する。Java EEランタイムのもとでSCAアセンブリーを使用するモデルを定義する。Java EEランタイムは、微粒子コンポーネントでJava EEテクノロジーとの統合を可能にすることはもちろんのこと、 粗粒子の大規模システムアプローチでのJava EEアプリケーションおよびモジュールの使用を可能にする。
その仕様は、Java EEおよびSCA統合の以下のシナリオをサポートを定義する。
- Java EEコンポーネントからのSCA公開サービスの使用。Webコンポーネント(サーブレットまたはJSP)がSCAサービスコンポーネントにより実装されたサービスを、どのように使用するのかを定義する。
- サービスコンポーネントとしてのセッションBeanの使用。サービスコンポーネントインプリメンテーションとしてセッションを使用する方法を定義する。RMI、JMSおよびWebサービストラフィックの使用。
- SCAドメインへのエンタープライズアプリケーションの公開。SCAとJava EEアセンブリーモデルの関係を定義し、Java EE上にレイヤーされた時、クロスエンタープライズアプリケーションアセンブリー機能を提供するSCAコントリビューションのデプロイメントモデルを記述 する。
- エンタープライズアプリケーションでの 再起的SCAアセンブリーの使用。エンタープライズアプリケーションの高度なアプリケーションアセンブリーを定義する手段を提供するために、SCAアセンブリーがどのように使用されるのかを定義する。
- Java EEアプリケーションの一部としてのSCAコンポーネントのデプロイメント。Java EEプリケーションのデプロイメントおよびサイクル管理にあるツールやインフラストラクチャーのあらゆるサポートを利用しながら、Java EEアプリケーションの一部として「異質の」テクノロジーで実装されるコンポーネントのデプロイメントモデルを定義する。
- サービスコンポーネントとしての Java EEアーカイブの使用。Java EEアーカイブの相互ワイヤリング、および他のテクノロジーで実装されるコンポーネントにワイヤリングすることで、複数のJava EEアーカイブを含んだ高水準SCAアプリケーションの作成を定義する。このユースケースは、単一SCAコンポーネントとしてJava EEアプリケーションのハイレベルなビューを必要とするので、単一コンポーネントとしてサービスおよび使用の参照を提供する。
また、EJBクラスまたはセッションBeanインターフェイスでのSCAアノテーションサポートが定義される。
この仕様は、Java EEとSCAの関係の増強を目的としており、Java EEにおけるSOAインプリメンテーションの一般的なテクノロジーになるようにSCAを優位な場所に配置する。そうすることの主な動機の1つが、現在の Javaコミュニティが未だに、SCAとJBIに分割しているという事実である。JSR 316:Javaプラットフォーム、エンタープライズエディション6 (Java EE 6)仕様(source)はその両者を検討しているが、どちらを取るかについて決定に至っていない。ベンダーのアプリケーションサーバーの大半がSCAのサポートを支持し ている一方で、オープンソースインプリメンテーションはJBIに基づいていることが多い。
現在SCAの標準化プロセスは、OASIS(source)およびOSOA(source)により推進されており、未だJavaによるフルサポートが実現されていない。