チームによってはSprint 0を使用して、プロダクトバックログやインフラ(開発環境、CIサーバ)を準備しているのだが、それはScrumの一部なのか?そして、役に立つのか?
DanubeのSenior CoachであるDan Rawsthorne氏(リンク)がチームを始動させる方法として、以下のように説明している。
その概念は単純である。以下の3つの目標を掲げる最初のsprint(Sprint Zero、Iteration Zero、Inception Sprintなどと呼ばれる)を受け取る。
- プロダクトバックログで品質項目をいくつか取得する。
- 品質コードの記述を可能にする最低限の環境を提供する。そして
- いかに小さくとも、実コードを記述する。
そして、当然ながらこのSprint Zeroをできるだけ短くする。わたしの経験では、sprintは1週間ほどの短さにすることが可能であり、それを勧める。
Mark Woyna氏は、スパイクとしてIteration Zeroを使用する。
計画チームは、反復計画の終わりまでに3つの成果物を生産する責任がある。
- 予測付きのすべての優先された機能/ストーリー
- 各機能/ストーリーを反復/sprintに割り当てるリリース計画
- 高水準アプリケーションアーキテクチャ。言い換えれば、機能が実装されやすい方法
スイスのアジャイルコーチであるPeter Stevens氏が、あるチームでZero Sprintを使用し最重要機能を評価し、doneの定義に同意し、顧客との信頼関係を再び築いた。その他の人のように、そのチームでは反復の長さは通常よりも短く設定した。
そうすると、これがScrumなのか?反復はチームの標準とは異なる長さで、その結果はテスト済みの作業ソフトウェアを生産しないことである。そして、役に立つのか?
Agile Software Development (リンク)The Cooperative Game)の著者のAlistair Cockburn氏(リンク)は、以下のように同意している。
誰かが始めは明らかに何のビジネスバリューもなかったことをした時、Scrumを使うよう強要され、「ああ、それがSprint Zeroか!」とでっち上げ、玄関前の階段から小作人をつるはしで追い返すという、考えが忍び寄っている。
Scrumの共同作成者であるKen Schawber氏(リンク)は「Sprint 0は、最初のsprintに先立って発生する計画を説明するときに、誤使用されるフレーズとなった」として同意している。
DanubeのMichael James氏(リンク)は、これはなぜSprint 1ではないのか、と尋ねて会話を終わらせている。それからSprint 2ではないのか?... 各スプリントが潜在的にリリース可能な製品を生産し、バックログを精錬しているのだから。