Java 永続化プラットフォーム JPOX の後継である(参考記事・英語) DataNucleus が DataNucleus Access Platform 1.0.0 をリリースした(リンク)。DataNucleus は JDO/JPA をつかった Java アプリケーションのために、さまざまなデータストアへのアクセスを提供してくれる。
DataNucleus Access Platform 1.0.0 は JDO1、JDO2、JDO2.1、JPA1 に完全に準拠しており、JDO2.2 と JPA2 で導入予定の機能も提供している。現在のところ、RDBMS、db4o、LDAP、XML、Excel、NeoDatis ODB、JSON への永続化が可能で、また、JDO と JPA の API 両方へのアクセスを提供し、JDO アノテーション/XML や JPA アノテーション/XML を使って永続化されるクラスの設定を、どちらの設定方法を使ってでも行うこともできる。サポートされているデータストアへの問い合わせには、JDOQL、 JPQL、SQL(これはデータストアに依存)が使える。標準化された API を使えば、URL を変更するだけで簡単に、永続先をあるデータストアから別のデータストアへ切り替えることができる。AccessPlatform は OSGi に準拠した一連の jar ファイルから構成されており、J2SE や J2EE、または OSGi コンテナ環境で利用することができる。DataNucleus は OSGi を eclipse の拡張ポイントといっしょにもちいることで拡張を可能としており、ユーザ独自のデータストアをサポートすることもできるようになっている。
DataNucleus Access Platform は次世代の Java Persistent Object ( JPOX ) で、以下のような機能を追加提供している。
- LDAP への永続化
- JDOQL をつかった LDAP への問い合わせ
- JPQL をつかった LDAP への問い合わせ
- Excel ドキュメントへの永続化
- JDOQL をつかった Excel ドキュメントへの問い合わせ
- JPQL をつかった Excel ドキュメントへの問い合わせ
- XML ドキュメントへの永続化
- JDOQL をつかった XML ドキュメントへの問い合わせ
- JPQL をつかった XML ドキュメントへの問い合わせ
- Embedded Server モードでの DB4O
- sql4o をつかった、JDO または JPA 経由での SQL による db4o への問い合わせ
- JPQL をつかった db4o への問い合わせ
- NeoDatis ODB への永続化
- JDOQL をつかった NeoDatis ODB への問い合わせ
- JPQL をつかった NeoDatis ODB への問い合わせ
- JSON 形式での永続化
- JDOQL をつかった JSON オブジェクトの問い合わせ
- JPQL をつかった JSON オブジェクトの問い合わせ
- JDO/JPA で使用される二次キャッシュの書き直し
- RDBMS のスキーマ情報にアクセスするためのパブリックな API
- JDO2.2 : "cachable" 宣言のサポート
- JDO2.2 : "read-only" 宣言のサポート(以前はベンダ拡張だった)
- JDO2.2 : "dynamic fetch groups" 宣言のサポート(以前はベンダ拡張だった)
- JPA2 : @ElementCollection、@CollectionTable のサポート
- JPA2 : EntityManagerFactory.getCache() といくつかのクエリ用メソッドのサポート
- 実行時の強化 : アノテーションをサポート、特定のパッケージをサポート
- RDBMS : count() クエリをつかった巨大な結果セットのカウントのサポート
- RDBMS : 新しいインタフェース実装がみつかった際の動的なスキーマのアップグレード
DataNucleus Access Platform は Apache 2 オープンソースライセンス(リンク)のもとで公開されている。
こちらでオンラインのドキュメント(リンク)を見ることができる( PDF 版はこちら(PDF・英語))。
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原文はこちらです: