SOAは障害とみなされるべきかどうか(リンク)を題材(リンク)とした記事(参考記事)が、最近かなりある。Gartnerのアナリストが、おそらくプロジェクトマネージャ、EAアーキテクトもしくはリードデベロッパによって書かれた嘲りの手紙を提示し、議論に加わった(リンク)。その手紙は「CIO、CEO、CFO、CTOおよび株主の皆様へ」 で始まり、その手紙の書き手がSOAが確かに障害であると認めている理由を示唆している。
以下に述べることから、SOAが障害であり、SOAでのどんな試みも失敗に終わるだろうと推測できる。以下のとおりである:
障害の理由の一覧は滑稽に書かれているが、SOAに関する障害の考えられる理由だと特定された問題に関係している。
- SOAイニシアチブをビジネスニーズと関連付けることができなかった。それゆえ、作成した数百のサービスにおける価値を示すことができない。
- SOAの卓越した研究拠点、運営委員会または能力センターを適切に作成およびサポートすることができなかった。
- SOAの取り組みに対し、真の支持者として管理スタッフおよびエバンジェリストに協力を求めることができなかった。
- SOAインフラの要望を確実に理解するのに先立って、ESBの購入を選択した(実際には、これはわたしの過失ではなく、ベンダーが言うにはそれは非常に必要なことである)。
- 成果物を再利用するために、デベロッパに動機を提供できなかった。
- 別々の2チームがBPMを取り扱っている状況に従う義務はない。それらはそれぞれ別々のイニシアチブである。
- SOAは意匠を凝らしたCORBAやCOMでしかないと、確固として信じている。
もちろん、肝心なのは、成功に終わらせるために、これらが検討され実施されるべきだったことである。
すべてのことを実行しなかったのをよそに、SOAは失敗した。世界中の多くの企業で成功だと証明されてきたベストプラクティスを認められず、実施できなかった別の失敗が、SOAの障害にはまっている。
ある評者が以下のように指摘している。
SOAは、逆時系列の崩壊叱責のシナリオにあるとクライアントに言っている。状況が悪くなると、SOAは目を見て、うまくいかなかった関係に対して誠意を 持って「わたしじゃないです。あなたです」と言う。今では、SOAが悪くないという十分な証拠がある。しかし、そこにはまだ悪いSOAがたくさんある。こ れらは、実に良いアドバイスである。
別のコメントが指摘しているが、SOAは万能薬ではないし、単体として扱われてはならない。
SOAが機能する場合としない場合がある。それは単に組織や人という理由だけではない。それに立ち向かうと、時として自分の会社のアーキテクチャに基づく と、道理にかなわないことがある。概念としては良いことであり、自分の会社がどのように組織しているか次第で、いくつかのポケットにはフィットするが、必ずしもすべてのポケットに適合するわけではない。
その手紙は、ブロックの(比較的新しい)青二才に対する攻撃で終わっている。
よく分かった。クラウドコンピューティング、仮想化およびSaaSも障害だということを前もって宣言したい。
「クラウドコンピューティングが障害である」もしくは「SaaSが動作しない」ことが分かるまでどのくらいなのだろうか?