アプリケーション向けの成熟したソフトウェアパターンが多くある一方で、クラウドについては同じことが言えない。各ベンダーはかなりの確率で変更や改善さ れる独自のソリューションを採用している。そのテクノロジーは十分成熟していないので、一連の明確なパターンは生まれないが、最初の機能例がある。
Amazonは、以下のタスクでクラウドを使うこと(リンク)を提案している。
処理パイプライン
- ドキュメント処理パイプライン何十万もの文書をMicrosoft WordからPDFに変換したり、数百万のページ/イメージを生の検索可能なテキストにOCR処理する
- イメージ処理パイプラインイメージのサムネイルや低解像度の変形を作成したり、数百万のイメージをサイズ変更する
- ビデオトランスコーディングパイプラインAVIをMPEGに変換する
- インデクシングWebクロールデータのインデックスを作成する
- データマイニング数百万の記録を検索する
バッチ処理システム
- バックオフィスアプリケーション(経理、保険または小売部門)
- ログ分析毎日の/毎週のレポートを分析および作成する
- 毎夜のビルド毎夜ソースコードリポジトリの自動化構築を並行しておこなう
- 自動化ユニットテストおよびデプロイメントテスト毎夜さまざまな配置構成で自動化ユニットテスト(機能、ロード、品質) をテストおよびデプロイおよび実行する
Webサイト
- 夜に「スリープ」し、日中は自動スケールするWebサイト
- インスタントWebサイトカンファレンスまたはイベント(スーパーボウル、スポーツトーナメント)向けのWebサイト
- プロモーションWebサイト
- ある季節に限ったWebサイト - 税務(確定申告)期間や休暇(「ブラックフライデー」やクリスマス)のみ運営されるWebサイト
クラウドアーキテクチャの例(リンク)は、AmazonのGrepTheWebである。
ズームインすると、アーキテクチャは以下のように見える。
AmazonのWeb Services EvangelistであるJinesh Varia氏は、InfoQで公開されたプレゼンを通じてGrepTheWeb(参考記事・英語)を詳しく説明した。
Todd Hoff氏は、クラウドアーキテクチャ(リンク)のSmugMug(リンク)によって採用された一連の基本的なコンポーネントをコンパイルした。それはまた、Amazon EC2に構築される。
- 作業イニシエーター- 作業はWebサイトおよび/または他のソフトウェアサブシステムからもたらされ、Queue Serviceでの処理のために列をなす。作業は、大きな要求である必要もない。作業は、パイプライン全体の小さな独立したパーツである。作業者にもった いぶるのはよくない。完了しなければいけないことを処理のために、Queuing Serviceにバンドルする。
- プロビジョニングサービス - これはAmazonのインフラであり、作業量に関して、インスタンスが自動で拡大縮小することが可能である。これは、VPS(リンク)または典型的なデータセンター 設定における大きな違いになる。AMIを開始したり、停止したりするためのAPIおよびVMを自動的に構成したり、実行したりするためのメカニズムがあ る。
- 作業者 - 継続的に列から作業をさばいて、それに興味深いことをする。SmugMugでは、結果はS3に保管されるが、自分独自のデータベース、SimpleDBなどに入れることが可能である。
- キューサービス - これは作業者によって処理されるために、作業が列を作るところ。SmugMugは 独自のキューサービスを構築したが、Amazonの独自のSQSと同じくらい簡単に使用することができる。拡張可能な分散、高性能、高可用性キューサービ スを作成することは容易ではない。そこでFlickr - Do the Essential Work Up-front and Queue the Rest(リンク)にある、さまざまなキュー製品の提案を検討してみるのも良い。
- コントローラ - このコンポーネントはワークフローに関連した多数の変数を監視し、目標の最適化に基づいて、EC2のインスタンスがいくつ必要であるかを決定する。必要に応じて、インスタンスは追加および削除することができる。
各ベンダーには独自のソリューションがあり、今後別のソリューションが出現することが見込まれる。クラウドは十分に検討されていないが、ゆっくりそして着実にアーキテクチャ上のソリューションは改善されている。
原文はこちらです：http://www.infoq.com/news/2009/02/Cloud-Architectures