JRuby 1.2 RC1(リンク)がリリースされた(JRuby 1.2 RC1 Download)(リンク)。JRuby 1.2はメンテナンスリリースであるが、わずかに異なるバージョン管理スキームへの転換と特徴付けられる。すなわち、今後のメンテナンスリリースでは、 1.xのxが変わる可能性がある。
JRuby 1.2は、多数のバグ修正やJRuby JIRAバグデータベースのクリーンアップの成果が含まれる(リンク)。
そのリリースはまた、Ruby 1.8およびRuby 1.9との互換性の改善も含まれる。リリースノートによると、以下のとおりである。
- 改善されたRuby 1.9サポート(--1.9経由)
- 今やコンパイラが機能する
- これまでなかった1.9のメソッドのほとんどすべてが追加された
また、そのパフォーマンスも多くの分野で改善された。リリースノートによると、以下のとおりである。
- より積極的な最適化を実行する新たな試験的で高速のフラグ
- 大規模なコンパイラおよび実行時のクリーンアップおよびパフォーマンスの監査
- 構文解析が3から6倍高速になった
1.2のリリースにはまた、長い間待望された機能の開始が含まれる。AndroidでのJRuby(リンク)である。その変更の一部はコミットで参照できる、互換性 の問題を修正している(リンク)。Charles Nutter氏のブログで示されたコマンドで確認できるように、AndroidのサポートはJRubyの解釈のみを使用し、JITコンパイル(Ruby ソースをJavaバイトコードにコンパイルすること)は不要なようである。 Charles Nutter氏はこれを使ってAndroidをJRubyで実行している。
dalvikvm -classpath ruboto.jar org.jruby.Main -X-C test.rb
「-X-C」フラグは、JRubyのJITコンパイルを無効にする。
AndroidでのJRubyの可用性は、携帯機器でのRubyの状況の変化に一役買うかもしれない。Rhodesは、Rubyベースのフレームワークで あり(参考記事)、すでにiPhone、SymbianおよびWindows MobileでRubyを実現している。その他、次のリリースのいずれかに予定されているAndroidのサポートで、Blackberryのような Javaベースのデバイスにも実現している。
最後に、現在のJRubyリリースは1.2リリースの最初のリリース候補である。これはつまり、今こそ最終的な1.2リリースのため、修正しなければならない問題などを報告するときである。
原文はこちらです：http://www.infoq.com/news/2009/02/jruby12rc1-android-support