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Grails 1.1 の道を開く

先日SpringSource(リンク)はオープンソースのWebアプリケーション・フレームワークであるGrailsのバージョン1.1をリリースした。今回のリリースでは多くの新機能(リンク) 、改良やバグフィックスが提供され、全体的なパフォーマンスを大きく改善したGroovy 1.6(参考記事)のリリースと合わせたリリースである。プレス・リリース(リンク)には以下のようにまとめられている。

Grails 1.1 はWebアプリケーションの開発を簡単にし加速させ、複雑で肥大化した他のアプリケーション基盤よりも素早く開発者が顧客に対して新しいアプリケーションや可能性を送りだすことに注力出来るようにしたのです。新しいリリースではSpringの名前空間をサポートしたりSpring MVC内部でGrails Object Relational Mappingを利用することにより今までより深くSpringと統合されています。加えて、MavenやAnt + Ivyといった中心的なビリド・ツールをサポートすることでJavaエコシステムともより密に統合しています。さらに、Grails 1.1 はグローバル・プラグイン、推移的なプラグインの解決やモジュール化されたプラグインの開発といったプラグイン関連の機能によって活発なプラグイン・コミュニティに対して今まで以上のサポートを行っています。

高度な開発者が待ちわびていたものの一つが(リンク)GORM、Grails Object Relational Mapping、をGrailsの外部で使えるようになったことだろう。2009年1月、SpringSourceにおけるGrails開発のトップであるGraeme Rocher氏はGrailsの外部でGORMを使うためSpring MVCによるペットクリニック・アプリケーションを開発したとコミュニティ に伝えた(リンク)

Graeme氏は以下のようにGORMを利用可能なSessionFactoryをSpringに使用させるためのコード片を提示した。

<gorm:sessionFactory base-package="org.grails.samples"
                     data-source-ref="dataSource"
                     message-source-ref="messageSource">
   <property name="hibernateProperties">
        <util:map>
             <entry key="hibernate.hbm2ddl.auto" value="update"/>
         </util:map>
   </property>
</gorm:sessionFactory>

Grailsは(Webアプリケーション作りを)簡単にし、プロジェクトに新しい開発者を投入する時間を削減してくれます。なぜなら Grails が単純、明確でより直感的な開発のワークフローやプロセスを提供しているからである。JavaやGailsの経験がない人でもGrailsを素早く習得し、ほんの数日で周りのスピードに追い付き、とても生産性が高い状態になることが出来ます。Grailsはあらゆる種類のWeb開発の経験がない未熟な開発者と、熟練のJava開発者のいずれにも有用なものとなり得るでしょう。

Grailsは開発者の人気を得ながら成長し成熟し続けるだろう。そしてGroovyとGrailsの開発元であるG2OneをSpringSourceが買収したことによって、このオープンソースのWebアプリケーション・フレームワークはまさに今始まったところであるようにも見える。

原文はこちらです:http://www.infoq.com/news/2009/03/grails-1-1

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