アジャイルチームにおける信頼は、基本的なコンポーネントであり「Individuals & Interactions」のAgile Manifesto価値の実装を成功させる要素である、と多くの者が述べた。近ごろEsther Derby氏は、この信頼の構築を支援するため、具体的な提案をしている。
まず、もっとも引き合いに出されているAgile Manifesto(リンク)の項目は、開発プロセスの基礎として、われわれは (「processes & tools」より) 「Individuals & Interactions」を強調する。これをさらに突き詰めて考えると、あらゆるアジャイル方法論は、緊密で協調的なチームはこの価値を実装するための 要であることを述べている。さらに一歩進むと、多くのものがそうしたチームの成功は、メンバー間の信頼があることで始まることに同意している。
しかし、専門的な環境においては、この信頼がある場合、どんなように見えるのか?実際にチームは、それをどのように確立するのか?
近ごろEsther Derby氏は、こうした質問の答え(リンク)を提供した。まず、以下のように述べている。
われわれが職場で必要なのは、専門の信頼である。専門の信頼とは、あなたがその仕事をする資格があると当てにし、あなたは関連情報を共有し、チームに対して意思を持っていることである。大雑把にとらえると、それはコミュニケーション、責務および能力に関する信頼である。
それからEsther氏は、チーム内での信頼のために、人びとが働きかけることができる5つの具体的な提案について、話を進めている。
- 直接問題に対処する
アジャイルの良いチームの意思として働くので、個人的な違いが浮上するのは避けられない。信頼を構築することは、そうした問題をマネージャに話すよりもむ しろ、「てこずらせている」人に直接話しかける勇気を持ったチームメンバーに依存している。Esther氏は、以下のように話す。難しい話し合いの仕方を知らなかったり、職場での関係の舵取りするのは自分らの仕事ではないと考えていると、信頼は磨滅する。そういうわけで、人間関係のフィードバックについて話すための枠組みが必要である。
近ごろOla Ellnestam氏は、Esther氏およびDiana Larsen氏から学習した、そうした「フィードバックフレームワーク」を適用した経験についての素晴らしいレポートを投稿した。 - 関連情報の共有
言い換えれば、自分の考えを公言する勇気を持つことである。同意しないのであれば、そう言う。当然のことだが、建設的な方法でそうすることはこれを効果的におこなうためには重要であるので、これをうまく処理する方法を見つける。Esther氏は、以下のように結んでいる。審議中に、チームの誰かが意見や不安点を差し控えて、後になって「それは最初から良い考えではないと思っていました」、と言ったら、他のチームメンバーは不意を突かれる。それが、信頼を損なう。
- 責務に従うか、出来ない場合は早い段階で報告する
計画したように状況が進んでいない場合、非常に簡単に、明白で前向きになるように最善を尽くす。とは言っても、そうした発生の頻度を減らすためには、4を参照のこと。 - 否定を意味する場合、ノーと言う
一般的なパターンに反する考え方を克服し、「チームプレイヤー」のように見えるため、あらゆる要求に対して「イエス」と言う必要がある。Esther氏は、以下のようにアドバイスしている。遂行なしに、イエスと言うと、自分の言った言葉が軽く見られてしまう。ノーと言えない場合、イエスは何も意味しない。
逆説的に思えるが、時として能力の信頼を構築することは、あなたがすべての答えがあるわけではないことを許容することを意味する。 - 知っていることと知らないことを示す
一言で言えば、持っている情報に寛大であるが、知らない情報にも注意しておくべきである。
信頼は、一般に話されている話題であるが、効果的に確立されていない。Esther氏の完全な記事(リンク)を読んで、その提案についてさらによく理解することが望まれる。