Javaとクラウドの両技術の統合を常々推し進めている、SpringSourceが今日 CloudFoundryの買収とSpringSource Cloud Foundryの公開を明らかにした。報道発表によると:
SpringSource Cloud Foundryは、新しいエンタプライズJavaクラウドの提供であり、開発者がSpring, Grails とJavaのアプリケーションを公開のクラウド環境に、配信し管理することができる。Cloud Foundryは、SpringSourceが最近買収したCloud Foundry, Inc(カリフォルニア州オークランドにあるソフトウェア会社)の技術をもとにしている。SpringSource Cloud Foundryは、革新的なオープンソースであるCloud Toolsプロジェクトをベースに開発され、Javaアプリケーションを開発、配信、管理するSpringSourceのソリューションを拡張して、柔軟なクラウドコンピュータの力を最大限に利用できるようにした。今やSpringSourceの製品系列に統合されたCloud Foundryにより、マウスの数クリックで、Javaのwebアプリケーションを走らせ、自動的にスケーリングする。SpringSourceのソリューションからのメリットとして、新しいSpringSource Cloud Foundryは、Javaアプリケーションライフサイクルを通してのビルド、実行、管理を加速する、すでに証明済みのSpringSourceの技術の強みを活かしている。SpringSourceのソフトウェアへのリーンな取り組み方は、最終的にクラウドに配信されるアプリケーションを開発する理想的なものである。ApacheのTomcatをベースにしたSpringSourceのtc Serverは、IT業界の68%が使用している最も人気のあるアプリケーションサーバソフトであり、クラウド上にJavaのwebアプリケーションを配信するのに理想的な、軽量のコンテナを提供する。今後90日以内は、無料で入手できるSpringSource Tool SuiteによりCloud Foundryを通して、公開されているクラウドにJavaアプリケーションの直接配信ができる。
Hyperic CloudStatusは、公開されているクラウドの客観的な健康状態とパフォーマンスを提供する最初のサービスであり、SpringSource Cloud Foundryにクラウドの健康状態を監視するデータを提供する。さらに、SpringSource Cloud Foundryユーザは、アプリケーションのパフォーマンスとサービスレベルを深く透過的に知ることができるHyperic HQの機能を享受できる。Hyperic HQは、Cloud Foundryの技術にうまく統合されているので、配信されたアプリケーションが他のITリソースとどのように協調しているかを正確に理解して、自動的にクラウドの配置をスケーリングする。
Cloud Foundryの買収は、VMwareによるSpringSource自身の 買収合意 の1週間後だった。InfoQは、SpringSourceのCEOであるRod Johnson氏、マネージメント製品の副社長のJavier Soltero氏そしてCloud Foundryの創設者であるChris Richardson氏と最近の出来事について話をした。
Soltero氏 と Richardson氏が、最初にCloudFoundryの簡単な全体像を話した。彼らは、CloudFoundryは、Javaアプリケーションをクラウド(現在は、EC2)用に準備し、配信を行い、自動的にスケーリングするソフトを統合したものである、と称するのが最も適していると述べた。現在提供しているサポートは、tcServer経由でのSpring と Grailsである。将来の拡張で、Spring Tool Suite, Roo, Mavenなどをサポートしていく。現在の開発プレビュ版は、無料で、EC2にアクセスするためのAWSアカウントが必要なだけである。今年の終わりごろまでには、新しい機能が追加され、SLAや他の機能がサポートされるだろう。しかし今日現在使える機能は、無料のままであろう。
Cloud FoundryとSpringのビジョンと他のクラウドプラットフォームすなわち、ベーシックなEC2, GAEそしてAzureと比べた場合、Soltero氏の所見では、一方には、純粋なJavaのwebアプリケーションではない、Force.comのような塀で囲まれた庭園のごとき仕組みがあり、GAEもまたAPIのホワイトリストを持っている。もう一方では、ベーシックなEC2は、 "とてもおいしい食事に必要なすべての材料を提供しているが、料理は自分でやらなければならない。"Spring のCEO のRod Johnson氏が、強調したのは、SpringSourceは、開発者がクラウド技術を無意識に利用できるようにして、彼らの日々の開発業務や作っているアーキテクチャにおける混乱をできるだけ小さくしたい、ということであった。
氏は、また以下のようにコメントした、VMware によるSpringSource の最近の買収は、彼らのビジネスとSpringのエコシステムのあらゆる面で非常に衝撃を与えた。SpringSourceは、VMwareの1独立部門として機能し、Johnsonが、そのトップである。VMwareの一部になることで、SpringSource部門のリソースが増えそうだ、と氏は言う。そのような増加は、クラウド関係のAPIばかりでなく、Springの他の領域にも好影響をもたらしそうだ、と。氏は、CloudFoundryやGrailsをSpringSourceのポートフォリオに組み入れるような、技術統合の成果を強調した。Spring Tool Suiteは、まもなくCloud Foundaryへの配信機能がサポートされるだろう。SpringSourceは、また最近、一級のGrails とGroovyサポートをEclipseに加えることができた。