BT

最新技術を追い求めるデベロッパのための情報コミュニティ

寄稿

Topics

地域を選ぶ

InfoQ ホームページ ニュース WebサービスAPI を通してWolfram|Alphaの知識にアクセスする

WebサービスAPI を通してWolfram|Alphaの知識にアクセスする

原文(投稿日:2009/10/16)へのリンク

Wolfram|Alpha にWebサービスAPIができた。これAPIは、Webアプリケーションやデスクトップアプリケーション、そしてモバイルからも利用でき、Wolfram|Alphaのエンジンへ問い合わせが行える。

問い合わせ結果はWolfram|Alphaのスーパコンピュータクラスのクラウド基盤によってリアルタイムで計算される。このクラウド基盤に必要なのは高速なプロセッサと相対的に小さなストレージで、巨大なストレージと相対的に遅いプロセッサが必要な検索エンジンとは正反対だ。検索エンジンが存在するウェブページや文書を見ていくのに対して、Wolfram|Alphaは生のデータをもとにして問い合わせ結果を算出する。

APIへの問い合わせは、下記のようなRESTな書式で送る。

http://api.wolframalpha.com/v1/query?input=pi&appid=XXXX 

この要求を送るアプリケーションは、要求と一緒にAPPIDを送信しなければならない。APPIDはWolfram Researchに登録をすると取得できる。各アプリケーションはそれぞれ独自のAPIIDを持たなければならない。Wolfram|Alphaのエンジンから返ってくる問い合わせ結果はXMLでラップされているか、またはHTML/JavaScriptとして返ってくる。また、契約上、クライアント側が問い合わせ結果をキャッシュできない。 なぜなら、多くの問い合わせ結果は問い合わせたユーザがどこにいるのか、に依存するからだ。ユーザは位置情報や通貨、単位、言語のようなパラメータを考慮した要求をするが、Wolfram|Alphaは生のデータを使って継続的に更新されている。問い合わせには経度や緯度、GeoIPなどの詳細な位置情報を記述することもできる。

また、開発者が自分のプログラムからAPIを使えるようにするのを支援するため、いくつかのプログラミング言語のバインディングもある。それらの言語は、.NET (VB)、Perl、PHP、Python、そしてRubyであり、またC++、Java、Mathematicaもすぐにサポートされる予定だ。

APIのリファレンスにはAPIへの問い合わせの方法や結果の受け取り方法について詳細な情報が載っている。価格体系は月間の問い合わせ回数によって決められている。また、選ばれたスタートアップ企業やこのAPIを使ってイノベーティブなアプリケーションを作っている開発者には、費用について助成を受られる。

この記事に星をつける

おすすめ度
スタイル

BT