Ruby Gemのメンテナーたちにとって大きなニュースがあった。1週間前、GitHubはGemの作成をやめて、今あるGemのホストはあと1年だけになるとアナウンスした。Gemのホストの代替として、GitHubチームはGemCutterを挙げていた。
そして、GemCutter、Ruby Gems、RubyForgeをバックにしたチームが、Rubyエコシステムに大きな変革をもたらそうと集まった。RubyForgeを置き換えるのだ。Nick Quaranto氏によるアウアウンスによると、次のようなステップになるそうだ。
* http://rubygems.org が http://gems.rubyforge.org の後任として、RubyGemsデフォルトのgemホストになります。
* RubyForgeで公開されているGemは、当分のあいだ使えるようにしておきます。
* RubyForgeのユーザアカウントをRubyGems.orgにマージします。これにより、RubyForgeのログイン情報でRubyGems.orgにログインできるようにします。gemの所有権も引き継がれるようにします。
現時点の計画では、RubyForgeとその全サービスを徐々に廃止するように見える。アナウンスではこう説明している。
Ruby固有の機能とデータはRubyGems.orgに移されます。他のホスティングサイト(GitHub, Google Code, SourceForge)の方がすぐれている部分は取り除かれます。プロジェクトには移行手段を提供します。私たちは警告なしに切り替えたりはしません。RubyForgeにあった機能を書き直すことで、RubyGems.orgが膨れ上がることはないでしょう。
詳しい具体的な計画はまだ検討中で、細部を詰める必要がある。Tom Copeland氏(RubyForgeのメンテナー)たちによる、RubyForgeの将来に関するディスカッションのスレッドを読めばさらに情報が得られるだろう。Tom氏はプロジェクト固有ドメイン、つまり projectname.rubyforge.org の今後の運命について、次のように説明している。
こうしたバーチャルホストをすぐに停止するつもりはありません...。ただし、数週間のうちに、リードオンリーになると思います。でも、こうしたプロジェクトや現在RubyForgeにあるものはtarballにして、みなさんが簡単に移行できるようにします。
アップグレードおよび移行手段が提供されるあいだ、少なくともGemホスティングに関して、RubyForgeにプロジェクトやGemのあるすべての開発者は、こうした変更に注意しておく必要がある。RubyForgeの移行に関する情報を記録したWikiページが用意され、そこに利用可能になる日時や情報について掲載される予定だ。
スクリプトを使ってGemをRubyForgeに公開していた開発者たちは、ツールチェーンをアップデートする必要があるだろう。しかし、Gemを公開するためのGemCutterのツールは非常にシンプルで、Gemをリリースするには gem push name
を実行するだけだ。