サンの実装によるJ2SE 5.0は、2009年11月3日で、サービス期限が終了した(EOSL)。この日にバージョン 5.0 (J2SE 5.0 Update 22)の最後の更新が一般公開された。サンからのサポートを望む顧客は、Java 6に更新するか、サンの Java for business(ビジネス向けJava) プログラムに申し込まなければならない。
サンは、Javaに対する何種類もの有料のサポートを提供している。Java Classicサポートは、製品リリースから3年間、Javaの最新リリースを含み、2種類のサポートがある。1つ目のStandardサポートは、4時間のレスポンスを保証するSLAが付いて、ビジネスの時間帯(12X5)にサポートを提供する。2つ目のPremiumサポートは、即時のレスポンスを保証し、いつでも(24X7)サポートを提供する。Java Classicサポートのコストは、1年あたり15,000ドルから始まる。組織の規模により価格は、上がり、非常に大きな企業では、1年250,000ドルぐらいに達するだろう。
サービス期限に達したJavaバージョンには、延長サポートが提供されているが、サンのJava for Businessプログラムへの申し込みが必要で、バージョン1.4.2と 5 と 6が対象である。最長15年間のJavaへのサポートがある、すなわちJava 1.4.2なら2017年の9月まで使えることになる。延長サポート期間なら、サンは、セキュリティのパッチやOSの新バージョンをサポートするアップデートを提供し続ける。Java for Businessプログラムは、4タイプのパッケージで提供されている:
- アクセスのみ 有料顧客は、4半期に1回、セキュリティパッチ、バグ修正、新OSのサポートバージョンをダウンロードできる。サンのwebサイトの安全な所からバイナリ版を入手できる。このパッケージにはヘルプデスクのサポートは含まれていない。企業会員ライセンスは、999人までの組織では、年5000ドルから始まり、50,000人を超える組織については、250,000ドルまで上がる。リリースから最長10年間Javaのバージョンアップが受けられる。
- 標準サポート上記のパッケージにヘルプデスクが加わる。年会費は、上記のパッケージに似ていて、組織の規模とニーズによって変わり、年25,000ドルからスタートする。週5日、1日12時間で最長所要時間が4時間のサポートを受けられる。
- プレミアム サポート 修正をサンから直接入手でき、その修正は、2週毎のサンの次標準リビジョンに組み込まれる。これらの修正は、完全にテストされたもので、顧客は、修正をより速く入手できる。サポートは、遅延なしにいつでも(24X7)受けられ、年50,000ドルからスタートする。
- プレミアムプラス サポート プレミアム サポートに加えて、指名された顧客の担当者が顧客の要求に基づいた特別注文のビルドを頼むことができる。更に、Javaのバージョンリリースから15年間サポートを受けられる。
これは、サンにとって古いバージョンのJavaを使う顧客から収入を得るひとつやり方である。今年の始めに、サンは、SAPと契約し、NetWeaver 2004や7.0と一緒にJava1.4.2を使っている全SAPの顧客にサポートを提供することになった。Salesforce.comとSASも同様な顧客である。
もちろんサンは、 アーカイブページに開発者用のプラットフォームを提供し続けるだろう。AppleやIBMからのような他の実装を使っているユーザには、関係ないことである。
このような状況において、InfoQコミュニティは、仕事でどのバージョンのJavaを使っているのか調べたいので、下の調査に投票して欲しい。