新しいCLRとベースクラスライブラリを導入することで、マイクロソフトはクリーニングの機会を得た。実際には多くを乗り除くというわけではなく、古くなった型とメンバの長いリストを見ることだった。
いくつかの不満があることは明かだ。たとえば、ExecutionEngineExceptionをキャッチすることは不可能であるため、それをするコードを書く理由はない。他の代表的なものとして、CLRの動作の根本的な変更がある。よい例として、コードアクセスセキュリティやエビデンスオブジェクトに関する部分である。
XmlDataDocumentクラスは、DataSetオブジェクトがXML DOMオブジェクトとしてマークされたときに扱うことができた。この機能を実際に使うケースを見つけるのは難しいが、ひとつの例としてXDocumentを使用するよりもはるかに簡単にDataSet.WriteXmlで結合することができる。
また、Data名前空間においても、OracleCommandやOracleConnectionといったOracleClientの鍵となるクラスにおいてもそうである。マイクロソフトは、サードパーティーから提供されているものでの開発に切り替えることを推奨している。
Webにおいては、マイクロソフトはASP.NETのモバイル機能の提供を完全になくした。代わりにASP.NET MVCを使用して、直接開発することを薦めている。Scott Hanselman氏は、2009年のMIXにおいて、ASP.NET MVCとモバイルブラウザ定義ファイルを使用したモバイルWebサイトというタイトルのプレゼンテーションで、このテクニックについて解説した。The モバイルブラウザ定義ファイルは、マイクロソフトが運営しているオープンソースプロジェクトで、すべてのメジャーなモバイルデバイスの能力を定義したものである。
最後に当初から古くなったと記されたいくつかのメソッドである。たとえば、パラレルのGroupJoinは、それを使用しないように作られているように見える。おそらくこれで、パラレルではないIEnumerableをベースにしたものを開発者が誤って使用することを避けることができる。