Microsoftは、モバイルプラットフォーム、 Windows Phone 7 をリリースした、これは、その前バージョンの Mobile 6.5 とは、完全に別ものである。開発プラットフォームは、 .NETを中心に作られているので、古いネイティブのアプリケーションは、その上で走らない。
Microsoftにとって、 Windows Phone 7には3つの目的がある:
- ゲームとアプリケーションによる強い個性化 - 特にゲームは重要な役割を果たす
- 開発者が儲けるのを助ける - これは、既に存在するアプリケーションの 市場と関係している
- 「3スクリーン+クラウド」のビジョンを推進する - この意味は、ユーザは PC, TV あるいは 電話からアプリケーションにアクセス出来るべきだ,ということである。明らかに、そのようなエクスピアリアンス が可能なためには、アプリケーションは、クラウドにあるべきだ。
Windows Phone 7のルック&フィール は、これまでの Windows Mobile 6.xとは、決別した。Charlie Kindel氏、 User Experience (UX) Managerは、Phone 7 は、 エンドユーザのエクスピアリアンスを中心に作られて きて、これまで Microsoftが提供してきたモバイルソリューションとは、違うものになったと説明した:
違う のは、しばしばいいことです。特に、違う のにいい理由がある時には。 Windows Phone 7シリーズは, 違い ます。我々はすべてリセットして、エンドユーザのエクスピアリアンスに焦点をあわせて来たからです。このことが、 直接、開発者のプラットフォームにも及びました。
この言外の意味の1つは、「これまでのWindows モバイルアプリケーションは、 Windows Phone 7シリーズの上では走らない」ということである。 Microsoftは、 Windows Mobile 6.5をベースにした新しいデバイスを作りたいと望んでいるOEMとは引き続き協力するが、古いアプリケーションは、書き換えないかぎり新しいプラットフォームに移植できないのは、明らかである。問題は、どのメーカが Mobile 6.x用の電話を作るだろうか?ということである。
開発プラットフォームは: Silverlight あるいは XNAを介した.NET プラス Visual Studio 2010 と Expression Blendです。すなわちネイティブコードも、Windows API 呼び出しも、ないのである。これは、ある開発者達を非常に不幸にする。 ユーザのtamberg氏がコメント で言うように:
プラットフォームの継続性は、Windows Mobileの唯一の最も重要なフィーチャだった。現在の電話に、2003からのコードを走らせることができる方が、かっこいいUI(Microsoft は、今すぐに、これを提供できるわけではなさそうだが)よりも我々の顧客にとってずっと重要なことだ。更に、 P/Invokeでハードウェア固有のAPIにアクセスできることは、我々のプロジェクトの大部分で、不可欠だった(例えば、初期のBluetooth を使うこと)。今や、このような有利な点が、なくなってしまった。Microsoft は、何年にもわたる開発作業と膨大なコードを役に立たないものにした。
"Microsoft は、引き続き Windows Mobile 6.5をベースにした新しいデバイスを供給するパートナーに協力しますし、これらの製品を今後何年にもわたってサポートします。"
仰る通りやってくれるでしょう。きっと。しかし、どこのデバイスメーカがそんな「将来性のない 」デバイスを作りますか?
他のモバイルOSに乗り換える時が来た。
ある リークされた文書によると、電話をカスタマイズするために、OEMとネットワーク開発者は、下層のネイティブAPIに限定的なアクセスができるらしい。またOSは、マルチタスクをサポートしているが、バックグラウンドのアプリケーションがちゃんと走るのか、フォアグラウンドに持ってこられるまで待たされるのか、はっきりしない。ユーザインターフェースを持ったアプリケーションが待たされている間は、サービスはバックグラウンドでちゃんと走る可能性はある。
同じドキュメントによれば、ArsTechnica は、Phone 7 が密閉されたプラットフォームになるだろうと考えている Androidより iPhoneにずっと似ている:
またどうやら、プラットフォームは、適度に密閉されるらしい、 iPhoneのように、 Androidではなくて。このドキュメントによると、すべてのアプリケーション(通常のアプリケーションとOEM固有のソフトウェアの両方とも)は、「セキュリティの部屋」で走らなければならない、そして専用の「ユーザ格納庫」(この意味はおそらく、ストレージの他の場所には、アクセスできないということである)にインストールされることになる。マネージドAPIと限定的なネイティブAPIへの順守は、 Marketplaceで検証され、開発者がドキュメントに書かれ、サポートされていることだけをやっていることを確認する;再度、 iPhoneの状況と非常に似ている。 Marketplaceシステム(と、そのようなアプリケーションが持つであろう能力)がなかったら、アプリケーションが入手可能かどうかも、また不明である。
開発者は、webサイト に行くと、Phone 7アプリケーションを作るのに役立つ、様々なツール、ガイド、ドキュメント、そして コードサンプルが手に入る。Phone Developer Tools CTP パッケージには,以下のものが含まれている: Windows Phone用の Visual Studio 2010 Express CTP、 Windows Phone Emulator CTP、 Windows Phone用のSilverlight 、そして XNA 4.0 Game Studio CTP。一つ面白いのは、 Windows XPは、サポートされておらず、 Vista とWindows 7のみのサポートである。