Google labsからベータ版がリリースされたApp Inventorは、ドラッグ&ドロップでAndroidフォンのアプリケーション開発を可能にする。App Inventorは、コードの代わりに視覚的なアプリケーションのデザインとアプリケーションのロジックに使用するブロックを指定することができる。
アプリケーション開発者(プログラマである必要はない)は、パレットから「ブロック」を選択して、アプリケーション領域にドラッグ&ドロップし、プロパティを編集(たとえば、ボタンに表示されるテキストなど)する。あなたの電話を開発マシンにつなぎ、ビルドしたアプリをダウンロードすると、テストと動作確認をすることができる。パレットには、基本ブロック(ボタン、テキスト、チェックボックス、キャンバスなど)の他に、メディアプレイバック、位置情報、ソーシャルネットワーク(Twitterへの接続など)、センサー(カメラ、加速度系)、そして「プログラミング」(データベース接続、ループ、条件つき実行)などのブロックが提供されている。
エンタープライズ開発者は、組織のアプリケーションをWebもしくはモバイルプラットフォームに移植して、作業を効率化する方法を模索している。そして、ベンダーはそれを促すためのツールを提供している。InfoQでは、すでにPhoneGap, RhodesとRuboto-IRB, SilverlightとCSSとHTML 5のようなツールについて紹介してきている。これらのツールは、クロスプラットフォームの互換性を提供しているが、App Inventorは、厳格にAndroidフォンのみである。
App Inventorは、MITで開発されたオープンブロックJavaライブラリとKawa言語フレームワークを使ったオープンソースである。オープンブロックビジュアルプログラミングは、Scratchプログラム言語に密接に関連している。
App Inventorにアクセスするためには、Eメールアドレス(Gmailアドレスに違いない)を含む簡単なフォームを入力をする必要がある。すでにチュートリアルとサンプルアプリケーションが提供されている。App Inventorは、現在ベータリリースである。