W3CはUnicornをリリースした。Unicornはウェブページの品質向上を手助けするワンストップのツールだ。UnicornはMarkup Validator、CSS Validator、mobileOk Checker、Feed Validatorの4つの人気ツールをひとつのインターフェイスに統合したツールだ。つまり、4つのウェブサイトを巡らなくても、ひとつのサイトを訪問すればウェブページの品質検証ができる。また、一度に4つの検証をすべて行うのか、4つのうちから必要なものを選んで個別に検証するのか選ぶこともできる。
Unicornでできるウェブページの検証には3つの方法がある。ひとつは、テスト対象のページのUrlをサブミットする方法。そして、テスト対象のページをアップロードする方法。最後にコードをテキストボックスに直接入力(カットアンドペースト)する方法。4つのツールどれもがこれらの方法で利用できる。
検証は単体テストと同じように品質保証の基礎となる作業だ。検証作業を行うことで標準に適合しやすくなり、標準に適合することでウェブページ/ウェブサイト全体の品質が保証される。しかし、とりわけ既に存在するサイトを標準化しようとしている場合は、検証は退屈でコストのかかる作業になりがちだ。
検証と標準化作業に使うツールが単純になれば作業にかかるコストや作業量を少なくできる。Unicornでは4つのテストを同時に実行できる。この方法なら4つの検証ツールに同じファイルをサブミットして検証するより、間違いなく検証作業が楽になるだろう。
もし新しいウェブサイトを作成しているのなら、作成中の各ページに検証ツールを適用するのが単体テストと同じような作業に感じられる。既存のウェブサイトを改善したりメンテナンスしたりする作業をしているのなら、
... HTMLやCSS、ウェブアクセシビリティガイドラインの標準に従ったサイトを作るのは正しいことですし、利益のあることでもあります。ガイドラインやツールをすぐに使って、ウェブの標準に準拠し、幅広い利用者の閲覧に耐え、開発効率が良く、メンテナンスしやすいウェブサイトを作ることができます。
上記はWC3 Quality Assurance Groupの記事から引用した。
正しいことを行うだけでは物事は簡単にならない。戦略が必要だ。
しかし、既存のウェブサイトを標準に準拠した形式にする方法を決めるのは難しいです。サイトがレガシでメンテナンスしていない文書が複数の書式で存在していたり、大量の文書が存在している場合、そのサイトの更新は困難です。優れた技術と設計でそのサイトが元に戻ったとしても、作業は楽になるでしょうが、サイトを更新するにはリソースを割く必要があります。
既存のウェブサイトを標準に従ったものにするには2つの典型的な方法があります。完全に最初からやり直す(間違った方法)か、すべてのページを手動で検証する(困難な方法)かです。
引用元の記事ではこのふたつの手法について議論を続けている。なぜこのふたつが間違っているのか、そして第三の手法を提示している。それは一度にひとつのセクションだけ機械的に更新する方法だ。
しかし、Unicornのような検証ツールを使うのは全体の品質を保証するためには避けてはならない。[注意する必要があるのは、例えば障害を持つアメリカ人に関する法律(ADA)の基準は自動検証には適していない。]