Bob Muglia氏は、Microsoftの古参で社長であるが、Microsoftを辞めることにした。Steve Ballmer氏がSTB部門を率いている彼を変える決定をしたためだ。
MicrosoftのCEOの Steve Ballmer氏は、Server and Tools Business(STB)部門の社長であるBob Muglia氏が辞める、と発表した 。この部門の1年の成長について述べてから、 Ballmer氏は、その将来と「成長を加速させる」必要性について語り、このために「STB部門には新しいリーダーを置く」決定に達した、と述べている。Muglia氏がなぜ将来もこの部門を率いていけないのかは、不明であるが、いままでは、非常に成功してきた。おそらく、何をすべきかについて、Ballmer氏とは違ったビジョンを持っていたためだろう。特にBallmer氏が触れているクラウド コンピューティングの開発を加速させることに関して。
STBのトップを変える、というBallmer氏の決定に従って、Muglia氏は、「この夏にMicrosoftを去る」ことに決めた。彼は、Ballmer氏がAzureを含んだ、この重要な部門の責任者の代わりを見つけるまで、現在の地位に留まり続ける。
Bob Muglia氏は、Microsoftの古参で、会社がまだ若い時に入社した。その頃のMicrosoftは、「聡明で、不器用だが、積極果敢な若者で、ロケットに載っていた」、とMuglia氏が部下への 内部メモで述べている、通りだった。彼は、「我々のサーバービジネスの創立者であり、リーダーだった」と 、彼についてSteve Ballmer氏がMicrosoftの全従業員へ送った 公開メールの中で言っていた。彼は、「我々の開発、Officeそしてモバイル デバイス部門と Windows NT と Online Servicesビジネスの主要部分」を率いてきて、2009年1月に社長に昇格した。
Muglia氏は、ずっと成長してきたServer and Tools Business部門を率いた。彼は、自分は全く非難される謂れはない、と自信を持っているようである。
Microsoftのリーダーとして、私は株主に結果を示す責任があります。STBは、ちゃんと結果を出しています。私が受け継いだ2006年は、97億ドルで、昨年の7月は149億ドルです。同期間の営業利益は、30億ドルから55億ドルに伸びました。50%以上収入が増え、収益がほぼ倍です。FY11の第一四半期もこの成長率を維持しています。この業界に、このくらいの結果を出している会社は、ほとんどありません。
Muglia氏は、また自分は、「間違いを認めることやうまくいかない時に決定を変えることを恐れたり」しない、そして「これらの信条(誠実、公正、間違いを認めること)に反したら謝る、と言っている。彼は実際にそうした。彼は、PDC2010で Microsoftは、Silverlightの戦略を「変更した」と言って、「物議と混乱」を起こしたことを謝った。多くの顧客がSilverlightの将来がどうなるのかを心配したが、Microsoftは、Silverlightが引き続きクライアント開発の主要なオプションであることを Silverlight 5のロードマップを提示して、明確に示した。PDC2010でのMuglia氏の発言が、Microsoftの社長の地位から排除する、というBallmer氏の決定に影響したかどうかは、定かでない。
Muglia氏に加えて、この1年でMicrosoftを辞めた幹部は他にもいる。MicrosoftのChief Software Architectである Ray Ozzie氏は、2010年の10月にMicrosoftを去った。2010年の9月に、ビジネス部門の社長である Stephen Elop氏は、Microsoftを辞め、NokiaのCEOになった。 Entertainment and Devices部門を率いていた Robbie Bach氏は、昨年の5月にMicrosoftを辞めると発表した。