Microsoftは、Windows AzureにJavaアプリケーションをデプロイする、プロセスを簡単にするキットを公開した。
これまで、Windows AzureでJavaアプリケーションを走らせるためには、デプロイするパッケージは、Worker Role用の設定情報を含んでいる必要があった。Worker Roleは、サービス定義ファイルをアップデートしたり、サービス設定ファイル中の属性をセットしたり、Roleのライフサイクルを扱うために.NETクラスを生成したりする必要があった。MSDN webページ には、JavaアプリケーションをどのようにAzure上にデプロイするかの詳細な説明がある。そのプロセスは、クリックしていけばいいものではなく、Visual StudioでC#クラスを生成し、Zipファイルを処理するために.NETライブラリが必要で、Azureサービス設定情報を編集する必要もある。
Microsoftは、Javaアプリケーションのデプロイを簡単にするために、Windows Azure Starter Kit for Javaをリリースした。このzipファイルには、テンプレート プロジェクトとAnt用ファイルが含まれている。このキットは、コマンドラインによるスタンドアローン ツールとして使え、主要なのは、必要な全てのファイル(例)を生成するAntビルドファイルである。すなわち、これは、Eclipseから使うことができ、プロジェクトをビルドする時に(例)、このAntファイルを起動する。
設定ファイルを編集することにより、開発者は、テストの目的でアプリケーションをローカルにデプロイするか、あるいはクラウドにデプロイするかを選べる。後者を選択した場合には、キットは、Windows Azureにデプロイするのに必要な .cspkgと.cscfg を生成する。
このStarter Kitは、CTPで、Microsoftは、「Java開発者からのフィードバックを得ることに興味を持っている。Java開発者にとっての正しいエクスペリエンスを見極める、特に設定、パッケージング、Windows Azure へのデプロイが共通プラクティスとうまく一体化するかを確認する目的である」。このキットは、Apache 2.0ライセンスの元でリリースされている。