たくさんのブログ記事でアジャイルコミュニティのメンバが組織の中でアジャイルの手法へ上手く移行するための条件について書いている。
Esther Derby氏アジャイルへの移行プロセスそのものにアジャイルを適用する場合について書いている。氏によれば、アジャイルの価値を学習し取り入れ認め、実際の組織の活動がどのように行われるかを深いレベルで理解するという典型的なアジャイルの戦略を実施すれば、アジャイルへの移行は大方うまくいく。
事前にさまざまなことを決めておくやり方は複雑なソフトウエアシステム相手では失敗します。また、組織を変えることもできません。組織はとても複雑です。適用と学習の計画が必要ですし、計画を公表するにつれて組織は徐々に変化するという事実を計画に織り込んでおかなければなりません。
アジャイルへの移行がうまくいっていることを示すサインは何か。Haim Deutsch氏は多くの感情的指標によって成功しているアジャイルチームを特徴づけられる。
- チームのメンバの気持ちがタスクに集中している
- どのように自分の時間を使うかについてチームのメンバがより自覚的になる
- チームのメンバが自分のチームに誇りを持つ
- テスターの気持ちが完全にチームに受け入れられている
- チームのメンバとプロダクトオーナの気持ちが近い
- スクラムマスタがチームの達成に誇りを持っている
- チームのメンバとプロダクトオーナとスクラムマスタが自分たちの能力、責任、強み、弱みに自覚的である
アジャイルへの移行がうまくいかない場合はどのように修正したらいいか。Henrik Kniberg氏はスクラムを行う上で見つかる問題を修正するひとつの筋道として次のステップを提案する。
- スクラムがうまくいっていないかどうかチェックする。うまくいっていないのなら、正しくスクラムを実行し、問題が解決したかどうかを確認する。
- 問題がスクラム自体の問題ではなく、スクラムを実施したから見つかった、潜在的な問題であるかどうか判断する。もしそうなら、スクラムを変えるのではなく問題の原因解決を試みる。
- それでも問題が解決しないなら、問題を解決するためにスクラムを柔軟に変更しながら適用する。
- それでも問題が残るなら、おろらくスクラムは状況に不適合。他の手法の方がいいかもしれない。