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OpenJDK規約のためにJDK 8プロジェクトが少々遅延

原文(投稿日:2011/05/24)へのリンク

Mark Reinhold氏は OpenJDK コミュニティ規約の二度目の公開ドラフトを 自分のブログで紹介した。氏はOracleで Java Platform Groupの Chief Architectであり、OpenJDKコミュニティを監視する暫定運営委員会のメンバーである。2月にInfoQが報告したように 、OpenJDKのプロジェクトは規約なしで運営されてきている。この特別なドラフト はその発行によってJDK 8プロジェクトのやり方を明確にする、という意味で重要である。

4月の運営委員会の会議で氏は、JDK 8プロジェクトを前進させようと、既存の暫定ガイドラインに従ってJDK 8プロジェクトを開始することを提案した。しかしGBメンバーは、規約を通すのに既に予定より数ヶ月も長くかかってしまっていることを心配していた。 GP-議論メーリングリストへの投稿で、 OpenJDK の副議長であるJason Gartner氏は次のように書いている。

新運営委員会を作るのに予想以上の時間がかかっており、規約の進捗も予定より遅いので、規約を受け入れ、新運営委員会がOpenJDK8プロジェクトの立ち上げを承認するようにもっていくのが賢明である。

結局、規約が批准されるのを待つのではなく、規約に関する批准の投票が始まったらすぐにJDK 8プロジェクトを開始することが決められた。 GP-議論メーリングリストで、 Doug Lea氏は次のように書いている。

法的見直しがいつまで続くかもしれないので、GBは新しいプロジェクトに古いルールを使うことをこれまで反対してきた。しかし批准の確かな日程はあるので、JDK 8プロジェクトの一定期間は、古いルールを適用するのは意味がある、と我々は賛成した。

規約の最新ドラフトのアナウンスでReinhold氏は以下のように書いている。

このドラフトで我々は最初のドラフトに対して、公開及び非公開に、受け取った全てのフィードバックに対処しようとしました。最初のドラフトへのコメントが未対応だったり、質問への答えがまだであったりしたらぜひ知らせて欲しい。

未回答である課題の1つが 以前の委員であるSimon Phipps氏からの批判で、委員の構成がOracleとIBM偏り過ぎている、という批判である。InfoQは2月にこれについて報告している。規約ドキュメントのドラフト9によると、運営委員会は5名のコントリビュータからなる。

  • 議長、Oracleが指名
  • 副議長、IBMが指名
  • OpenJDK Lead、Oracleが指名
  • 2人の代表メンバー、メンバーが選出

他のメンバーは OpenJDKコミュニティに直接関わっていない2人のメンバーの指名について懸念を表明していた。これは コミュニティー規約のQ&Aで取り上げられており、規約ドラフト文書と一緒に掲載されている。

議長と副議長のポジションはコミュニティでは活動していないビジネス幹部が就くのは事実です。しかしこの人達はそれぞれの会社でコミュニティに貢献する何百人ものエンジニアの仕事の指示に責任があります。彼らはまた、会社に対して、JDKのリリースプロジェクトをベースにしたサポート製品をリリースする責任があります。

委員会は6月2日までコメントを受けつける。

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