Eclipse FoundationはEclipse Indigo のリリースを アナウンスしたが、これは62のプロジェクトをまとめたもので、合わせた全コード数は4600万行に及ぶ。Eclipseは、2006年のCallisto以来、6月の最終週か第2週、という年1回の一連のリリースを行ってきた。一方Eclipseプラットフォームは、2001年以来毎年リリースされているが。
同時リリースによって、全プロジェクトは依存性の特定のセットを標準にしている。このセットは、後のプロジェクトが前のに依存している時に役に立つ(JDTはプラットフォームに依存しており、MylynはEMFに依存している)。Callisto以前は、プロジェクト間で満足すべき特別な依存関係があり、あるプロジェクト群を広範囲に採用するには障害となっていた。年1回の一連の組合せリリースによって、プロジェクト間の安定性と相互運用性は驚くほど改善した。
Indigoに含まれる新しいプロジェクトには、
- Maven統合(M2E)、Maven開発プロセスとの緊密な統合を提供する
- Eclipse Scout、エンタープライズ フレームワークと分散アプリケーション作成用のSDK
- Jubula、JavaとHTMLベース アプリケーション用の自動化機能テストツール
- WindowBuilder、Java (SWT と Swing)用のドラッグアンドドロップGUIエディター、 GoogleがInstantiations買収後に寄贈した
- Graphiti、EMFベースのモデル向けのグラフィカルなツールインフラ
- EGit and JGit、リリースと一緒にバージョン1.0製品としてリリースされた
多くの他のプロジェクトもメジャーあるいはマイナーな修正版リリースした。CDT はバージョン8.0となった。一方Eclipseプラットフォーム自体は3.7に到達したばかりだが。DSLジェネレーターのXtextは、バージョン2.0となり、文法知識ぐらいでコードを補ったり、素早く修正し、簡単に生成できるエディターが付いてくる。ECF は3.5となり、リモートサービス向けの OSGi 4.3仕様に従った多くの新しいフィーチャを持っている。 OSGiランタイムである Equinoxは、以前取り上げたように、新しい OSGi 4.3(ジェネリックスを含んで)をサポートするようにアップデートされた。
Indigo同様、Eclipse 4.1 も今日リリースされた。 E4としても知られている Eclipse 4.xストリームは、コアのEclipseモデルを見直し、Eclipse拡張レジストリから動的なOSGiサービスに変更し、依存性注入を使って、それらのサービスを使えるようにする。E4の目標は、コンポーネントを繋ぐ新しい方法を提供すると共に、ユーザー インターフェースの実装をその表現部分から切り離すことで、もし必要ならwebブラウザー経由で、リモートでレンダリングできるようにすることである。E4と一緒に、Eclipse Orion 0.2は、完全にwebホストのIDEでwebブラウザーでリアルタイムな編集ができるように、JavaScriptプラグインを使っている。テスト用に実験的なorion.eclipse.org が入手可能である。
Heliosにある全プロジェクトがIndigoに入ったわけではない。長期間うまく行かなかったTest and Performance Tools Platformプロジェクトは、今年の早い時期に終わっており、Indigoに入らなかった。BPMN プロジェクトは、活動しておらず、近々終わりそうであり、Swordfish も似たような運命にある。
Eclipse 3.7のリリースは、予想通り、期限内の出荷、という10年にわたるしきたりを守った。6週毎の反復計画と最終リリース前のリリース候補を減らすポリシーによって、Eclipseプロジェクトは、時間ではなくフィーチャのバリエーションによってプロジェクトを管理することができることを示してきた。以下がその歴史である。
- Eclipse 1.0 – 2001/11/7 (Win32/Linux32 Motif)
- Eclipse 2.0 – 2002/6/27 (Linux32 Motif + GTK と Solaris/QNX/AIX)
- Eclipse 2.1 – 2003/3/27 (OSX 最初のバージョン)
- Eclipse 3.0 – 2004/6/25 (最初のOSGiバージョン)
- Eclipse 3.1 – 2005/6/27
- Eclipse 3.2 – 2006/6/29 (Callisto)
- Eclipse 3.3 – 2007/6/25 (Europa)
- Eclipse 3.4 – 2008/6/17 (Ganymede)
- Eclipse 3.5 – 2009/6/11 (Galileo)
- Eclipse 3.6 – 2010/6/8 (Helios)
- Eclipse 3.7 – 2011/6/22 (Indigo)
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