複数のクラウドに統一したアクセスを提供予定の会社である RightScale は、クラウド管理プラットフォームの新 リリース をアナウンスした。これは、新しい MultiCloud API、新 Add Server Assistant、そして Community Translationsからできている。
最も興味のあるフィーチャは、新しい MultiCloud APIである。これまで、 RightScaleの API 1.0は、Amazonクラウド用であったが、この会社は、統一したAPIによって、全てのクラウドに対応したいと考えている。ベータのAPIバージョン1.5は、現在彼らがサポートする非 AWSクラウドの Cloud.com, Eucalyptus, Rackspaceで動いている。しかし、RightScaleは現在、 AWSデプロイ向けと同じAPIを使う準備を進めている。 API 2.0がリリースされると、全てのクラウドがサポートされ、 API 1.0は、使えなくなる。
APIは、 XML と JSONの両フォーマットをサポートし、JSONが既定となる。そして、APIは、 RESTパラダイムで設計されている。次に List Servers コマンドがどのように見えるかを示す。
GET https://my.rightscale.com/api/servers
サーバーを起動する例を以下に示す。
POST https://my.rightscale.com/api/servers/11/launch
RightScaleが言うには、 API 1.5は、いくつかの大きなクライアントの運用環境で使用されて、非常に安定しているが、APIはまだベータレベルなので、運用環境で使うことは勧めておらず、テストや開発目的のみに使うことを勧めている。
新しい Add Server Assistant や Add Server Array Assistant は、これまでの複数のタブを持った1ページのダイアログを置き換えるもので、ユーザーを必要なステップに導き、AWS, CloudStack, Eucalyptus あるいは Rackspace上で、新規のサーバーやサーバーアレイを生成し、配置することができる。
Community Translations は、新しいフィーチャでダッシュボードに統合された。これによって、ユーザーは、ダッシュボードに表示される情報の翻訳プロセスを見たり、決定したり、これに寄与したりできるようになる。これは、全ダッシュボードの翻訳を専門翻訳家でなく、ユーザーにやらせよう、という考えからきている。
来週、 RightScaleは、複数のクラウドに跨いで使える、新しいサーバーテンプレートをリリースする予定である。