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仕切りのない部屋で働くのは脳に悪い!

原文(投稿日:2011/08/11)へのリンク

アジャイルチームが仕事をするのは開放的な間取りの部屋が普通だと考えられている。パーティションの中で仕事をするのは退屈で古いやり方だ。仕切りがない部屋で働くことでコミニュケーションを促進し、協力的な力強いチームを作ることができるのはよく知られたことだ。しかし、これは言われているほど効果があるのだろうか。

The Secret Life of Buildings”で紹介された最近の研究によると、仕切りのない部屋で働くのは脳に悪いその研究によると仕事をしている人が感じる安心感は32%も下がり、生産性も15%下がった。

このテストを実施した神経科学者のJack Lewis博士は次のように言います。"仕切りのないオフィスは働く人が自由に移動して、自由に対話し、創造的でより良い問題解決ができるように設計されました。
しかし、これは上手く働きません。仕事を始めれば、後ろの電話が鳴って集中力がなくなります。自分自身では気付かないかもしれませんが、脳は注意散漫になっているのです。"

仕切りのない部屋にも個人用の場所として小さな部屋を残すことはできる。エクセター大学の心理学者Craig Knight博士によれば、このような個人的な場所を用意し働きやすい環境を提供すると生産性が上がるという。

JordonはJoel Splosky氏の言葉を引用して、仕切りのない開放的な間取りの部屋と同じ考えで作られている作戦司令室はバグが育ちやすいという。氏によれば、このような場所では定期的に邪魔が入るので長い時間集中できない。

オーストラリアでも研究が行われている。その研究結果の90%が示すところによると、仕切りのない部屋で仕事をするとストレスは多くなり、対立も増え、血圧が上がり、離職率も上がる。

ノイズが多いと集中力が下がり、その結果、生産性が下がります。また、プライバシーの問題もあります。誰もがすべての人のコンピュータを覗いて何をしているのか見れますし、電話での通話内容も聞けます。不安定な雰囲気を生み出してしまいます。

Richard k Cheng氏は仕切りのない部屋という考えを極端に推し進めるのは不安が大きな要因だという。氏曰く

自分たちの仕事をしやすい場所を持っているアジャイルチームは"ものすごい生産性"を生み出せるかもしれませんが、このことには注意が必要です。これは開発者や開発チームが地下室に取り残されて、他の人々がビジネスをしている中で専門的な問題に取り組んでいるという昔の状況に逆戻りです。これは大きな後退で非アジャイル的だと思います。

これは、仕切りのない間取りのせいなのか。それとも仕切りのない間取り'だけ'の問題なのか。

Dave Nicolette氏はコメントを寄せている。氏は何らかの協力的な作業場所を考える場合、両極端な考えを前提にしがちだと考えている。その両極とはパーティションで区切った作業場所を提供するか、そうではなくて皆で一緒に時間を費やせるような作業場所を提供するかだ。氏はこの両方を組み合わせるのがいいと考えている。

オープンな場所やある程度仕切った場所(例えばペアプログラミングをするような)、ブレインストーミングや読書で使う準個人的な場所、そして、個人的な電話をしたり、一対一のコミニュケーションをするための個人的な場所(ホテルのように共有で使える)など

Dan Benjamin氏も同じように考えている。氏は仕切りのない作業場所での邪魔や生産性とモラルの低下を経験している。仕切りのない作業場所はいい場合もあるが、毎日のすべての状況に合うわけではない。

念のために記しておくと、会ってアイディアを共有して2週間のスプリントで一気にコードを書くには仕切りのない部屋はいいと思います。しかし、日常的な環境としては犠牲が伴うと思います。

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