本日、人気のあるオンライン・プレゼンテーション・ホスティング・サイトであるSlideShareがFlashからHTML5への移行を完了した。
以前はサイトでプレゼンテーションを見るためにはAdobe Flashをインストールしておく必要があった。しかし、HTML5の進化やFlashをサポートしていない(モバイル)ブラウザからのトラフィックの増加に伴い、HTML5への移行は他のブラウザへコンポーネントが提供できるようになる点においてSlideShareがライバルの一歩先を行く事を意味する。
それのみならず、スライドは30%速くなり、デスクトップ及びiPhoneやiPadのようなモバイルデバイス上で同じように動くようになった。HTML5で作られたプレゼンテーションでより多くが解説されている。
技術ブログによると、今回の移行に伴い多くのチャレンジがあった。
- フォント変換。ブラウザーがスライドショー内の特定のフォントをサポートしていない場合、スライドはサーバーでラスタライズされてブラウザーに画像としてダウンロードされる必要がある。
- テキスト配置。全く同じ座標にテキストを配置するためにはPDFがどのようにテキストを配置しているかを理解し、ブラウザー内の座標に変換する必要があった。両方のシステムがフォントロケーションを制御しているために、正しい位置にテキストが表示されるようにするのは簡単な実装では無かった。
- クラウドインフラ。SlideShareはAmazon EC2上で動作しているので、異なる機器でホストされているサービスレイヤーを持つ代わりに、(潜在的にはマシン間のリクエストのレイテンシーはあるが)すべてのノードですべてのサービスを相互に運営している。それらはNetflix "Rambo"アーキテクチャと呼ばれている。
既存のスライドはバックグラウンドでHTML5にアップグレードされ、アップロードされた新規のプレゼンテーションはデフォルトではHTML5に変換されるとブログでは述べている。さらにこの新しいアーキテクチャでは(音声やビデオのような)インタラクティブなプレゼンテーションの可能性を開いたとも述べている。