BT

最新技術を追い求めるデベロッパのための情報コミュニティ

寄稿

Topics

地域を選ぶ

InfoQ ホームページ ニュース クラウドコンピューティングに関する10の予測

クラウドコンピューティングに関する10の予測

原文(投稿日:2011/11/02)へのリンク

イスラエルで開催されるクラウドコンピューティングの将来に関するイベントのパネルディスカッションに向けて、企業や業界イベントでクラウドコンピューティングについてたびたび講演しているGeva Perry氏はクラウドコンピューティングの将来に関する10の予測を発表した。

[...] 私はこの数年間考えてきたいくつかのコンセプトを書き下しました。フィードバックをもらうため、ブログの読者に公開します。これらは長期的な予測でありトレンドだということを忘れないでください(順不同)。

クラウドコンピューティングのベンダーによる提供物は、そのサービスが提供しているものによって異なっている。クラウドで広く提供されているサービスはそのソリューションスタックに基づいて、SaaS (Service as a Service)PaaS (Platform as a Service)IaaS (Infrastructure as a Service)に分類される。彼はこう予測する。

  • PaaSがあたり前になる: IaaSはニッチになる。長期的に見て、ごく限られたシナリオを除き、IaaSは意味をなさなくなる。すべてのIaaSプロバイダは成長するとPaaSになる必要がある。
  • パブリックがあたり前になる: インターナルクラウドはニッチになるだろう。長期的に見て、インターナルクラウド(その企業自身のデータセンターで運営されるクラウド、「プライベートクラウド」とも呼ばれる)は意味をなさなくなる。

彼は数々の要因に基づいて特化されたクラウドがあると考えている。クラウドプラットフォームが異なれば特性も異なり、また、それをサポートするアプリケーションがある。ビジネスの特性によって決定づけられる要因もあれば、さまざまな監督機関、例えば、企業、銀行、さらには政府機関、プライバシー要求、一般的なパフォーマンス特性などもある。彼はひとつですべてをカバーすることはできないと主張している。さらに、彼の予測は、標準化、移植性、ベンダーエコシステムに関する疑問にもふれている。

  • コントロール対フリーダム論争 : フリーダムというのはクラウド導入のドライバーにとって何にでも使える言い回しだが(前払いのコスト不要、オンデマンド、セルフサービス、民衆(たとえば開発者)への権限委譲)、コントロール(とその欠落)というのは大企業による導入への障害となる何にでも使える言い回しだ。
  • クラウド連合 : [...] ITのような信頼を重視するビジネスでは、地元のブランドにまさるものはない。みんな信頼されている国営電話会社や巨大ITプロバイダのクラウドに群をなすだろう。だが、その反面、そうした企業は世界中の顧客にサービスを提供しなくてはならず、世界中にサーバが必要になるだろう。その結果、クラウド連合が形成されるだろう [...]
  • クラウド標準 : [...] これもまた避けられない。しかし、複数の競合する標準ができるだろう。標準化団体による少なくともひとつの公式な標準仕様と、AmazonやVMWareのようなクラウド業界の大企業によるデファクトスタンダードがいくつかできるだろう。
  • エコシステム戦争 : [...] エコシステムをうまく構築することがクラウドの勝敗を決める要因になるだろう。エコシステムの大きさや幅広さだけでなく、いかにすべてをうまく機能させるかが決め手になるだろう。
  • 水平垂直統合 : ほかの業界と同様、クラウドコンピューティングも成熟していくと、統合が起こるだろう。これは水平方向、垂直方向どちらにも起こり得る。たとえば、大きなIaaSプレイヤーは地方の小さなIaaSやホスティングプロバイダを取り込んでいくだろう [...]

ここではオリジナル記事にある予測のいくつかを取り上げた。こうした予測について、あなたはどう考えるだろうか?

この記事に星をつける

おすすめ度
スタイル

BT