新しいAppcelerator/IDCレポートが出た。これよると、HTML5はモバイル開発者にとって非常に重要になっており、GoogleはFacebookを追いかけ、iOSは順調、Androidはやや衰え、WP7は依然関心をひいており、BlackBerryは下落、クラウドサービスに関して開発者はロケーションとノーティフィケーションに関心がある。
2012年の1月と2月、AppceleratorとIDCはモバイル開発者のHTML5とソーシャルへの関心を調べようと、25万名超のAppcelerator Titaniumユーザから2,173名のモバイル開発者について調査した。以下はAppcelerator/IDC Mobile Developer Report, Q1 2012を短くまとめたものだ。
HTML5について。HTML5はモバイルにおいて重要になってきている。開発者の78%は2012年に自分のアプリケーションにWebテクノロジーを統合するつもりだ。うちハイブリッドは72%、純粋なHTML5アプリケーションは6%だ。
Facebook vs. Googleについて。開発者はFacebookのソーシャルグラフを理解して使いこなすのに苦労している。Facebookには4億2千5百万人を超えるモバイルユーザと約9億人の通常ユーザがいるが、Facebookが自身のソーシャル戦略において重要や役割を果たすと考えているのは開発者の61%にすぎない。これはGoogleの役割に対する39%とそれほどかけはなれてはいない。Google+のユーザはずっと少ないにもかかわらずだ。開発者の66%はGoogle+が今後YouTubeやGMail、Maps、Androidなど幅広い製品に統合されることにより、Facebookの強力なライバルになると考えている。
モバイル開発は増加の一途。50%以上が2012年にはモバイル開発への取り組みを加速するつもりだと回答した。これは2010年の27.4%と比べて増加している。
iOSについて。AppleのOSは開発者の注目を集めている。iPhoneアプリを作ることに関心があるのは開発者の89%、iPadについては88%にのぼる。
Androidについて。Androidに対する開発者の関心はこの四半期で4.7%低下した。それでもまだ78.6%と関心は強い。
Windows Phone 7について。MicrosoftのモバイルOSへの関心は最近の売り上げにもかかわらず依然高い。
BlackBerryについて。RIMのOSへの関心は2011年Q4の20.7%から15.5%に低下した。
クラウドサービスについて。開発者は自身のモバイルアプリにおいて、次のようなクラウドサービスを利用することに関心がある。ロケーション (35%)、ノーティフィケーション (33%)、レイティング&レビュー (11%), フォト (8%)、チェックイン (7%)、プレイス (6%)。
この調査はAppcelerator Titaniumを使っている開発者を対象としている。したがって、その結果はすべてのモバイル開発者を代表するものではないが、業界のトレンドのひとつの指標としてはよいだろう。VisionMobileが発表したレポートによると、現在Titaniumは開発ツールベンダーの4番手にあり(24%)、首位はPhoneGapだ(32%)。