今週、Microsoftは、.NET Framework 4.5 Betaで変更または廃止されるメンバーと型のリストを公開した。彼らはまた、古いバージョンの.NET Frameworkで開発されたアプリケーションを開発者が移行する際に助けになるガイドを作成した。
廃止された型とメンバーのリストは非常に詳細で、Microsoftは実現可能な代替オプションの提案も含めている。移行ガイドによると、多くの更新はVisual Studio 11 Betaのアップグレードウィザードで自動的に更新される。その他の移行は手動で行う必要がある。
.NET 4と4.5の間の互換性問題の詳細は、.NET Framework 4.5 Betaにおけるアプリケーションの互換性で公開されている。いくつかの注目すべき項目は以下の通りである:
- Entity Frameworkにおける列挙型の追加サポート
- Windows Workflow Foundation (WWF) 3.0は廃止が予定されている
- Framework 4.5バージョンだけでなく、mscorlib.dllの特定のバージョンに対してコンパイルできる機能
- Windows Communication Foundation (WCF)によるHTTPステータスコードの変更
- Sql.Data.SqlClientは、SQL Server 1997またはVirtual Interface Adapterをサポートしなくなった
開発者がアプリケーションを.NET Framework 4.5に移行したくない場合でも、リコンパイルなしでVisual Studio 11で実行することができる。(ただし、Windows XPとVistaは.NET Framework 4.5 Betaはサポートされない。)
Alexander Manekovskiy氏は彼のブログで、.NET Framework 4.5 Betaの新しい型と変更された型を投稿して議論しているが、Microsoftはフレームワークに多くの追加機能があるにも関わらずまだ詳細を公開していない。
.NET 4.5では、969の新しいpublic型が存在しています。しかしこれらは完全に新しいものであるという意味ではなく、.NET Framework 4.5では合計で14971個のpublicでドキュメント化された型が提供されており、.NET 4.0と比べて+969個の新しい型が提供されているという意味です。 およそ15Kのpublic型 –これは信じられないほど大きな数字です。
ほとんどの新しい型は、System.IdentityModel、System.Web、System.Windows.Controls.Ribbonアセンブリに含まれています。System.IdentityModelは、認証と認可の機能を提供し、System.Windows.Controls.Ribbonは、Microsoft Ribbon for WPFが利用できるUIライブラリです。私たちは多くの新しい変更がWebに接続されていると結論づけることができます。
.NET Framework 4.5 Betaはまた、新しいバージョンのCLRを提供する。Microsoftによると、CLR 4.5は一般的にパフォーマンスの向上を意味しているという。これには、マルチコアプロセッサ上での任意のバックグラウンドJust-In-Time (JIT)コンパイル、バックグラウンドガベージコレクション、デスクトップアプリケーションの起動時間を改善するマネージドプロファイルに基づく最適化が含まれている。
.NET Framework 4.5 Betaへのアプリケーション移行に関するさらなる詳細は、Microsoftの移行ガイドに相談して欲しい。