アジャイルコミュニティは昔から、自分たちを笑い者にして楽しんできた。今年のエイプリルフールも例外ではない。この記事では、あなたが見逃したかもしれない今年のエイプリルフールのジョークを紹介しよう。
昨年と同様、今年もDavid Hussman氏はアジャイルコミュニティに風刺ニュースサイトThe OnionのIT版であるThe Shallotを提供した。今年の記事には、"MicrosoftがNewbie on Nailsを発表"、"Pragmatic Bookshelfが「Stackoverflowのコピペでプログラミングする方法」をリリース"、"高品質なバグでチームを成功に導く"といった記事が並んでいる。"Kanbanボード落下: デイリースタンドアップミーティング中の3人が負傷"という記事では、カンバンは下記のように説明されている。
カンバンは産業用生産制御システムであり、カンバンボードには製品や材料の製造工程での流れを示す物理的なカードがついている。なぜ21世紀のソフトウエア開発チームが1950年代に生まれ1970年代から80年代に人気のピークを迎えた製造業向けツールを使うのか、と記者が問うと、ぽかんとした顔で“アジャイルだからだ”とか“スクラムが上手くいかなかったんだ”という混乱した答えが返ってきた。
Agile ScoutでPeter Saddington氏がアジャイル大学の新しい認定プログラムである認定アジャイルブロガーを発表した。この認定を取得するべきなのは、
脳があり(1)、アジャイルについての文章を書く人(2)、または最高の認定候補が欲しい組織(3)は、このアジャイル大学認定アジャイルブロガーの有力な認定候補になるでしょう。この認定を受ければ、当該者は、
- 雇用主にアジャイルが信頼できること示せるプロ級の語り部になれる。
- 人類によって創設された認定プログラムの中で最も信頼できる認定を受けることで、先進的なアジャイルプロジェクトチームを率いる能力を示せる。
この新しい認定プログラムはMarketing Meets IT blogでCathy Carleton氏も勧めている。氏は同時に認定ウォーターフォールカウンセラーや認定アジャイル登山ガイドといった新しい認定プログラムを考案している。認定アジャイル登山ガイドに認定されれば、
マーケティングチームに“要求の変更は開発後半でも大歓迎”という言葉が“Facebookはユーザーのプライバシーを価値の源泉にしています”という言葉と同じくらい小さな文字で書かれているのがなぜなのか説明できます。また、なぜ実装完了がマーケティングチームの接待費と同じくらいころころ変わるのかも説明できます。
TargetProcessのチームはEdge of Chaos blogで滅多の公開されることがない彼らの働き方を紹介している。彼らは優先順位付けや見積もり、タスク割り当て、回帰テスト、働く場所、教育やデイリースタンドアップに対する独自の取り組みを公開している。
毎日のミーティングは午前11時に始まります。参加人数は15人でミーティングの時間は15×円周率です。1人あたり、3.14分にするのが1日の計画を共有するのに最適なのかわかったからです。... 1人当たりのベロシティが最も低いメンバーは最も複雑なバグの修正を担当します。このやり方が開発スピードの向上に繋がることがわかったからです。もちろん、だれも複雑なバグなんて相手にしたくありません。なので、みんな複雑なバグ担当にならないようにベロシティを上げようとするのです。
Tiny Giant Booksはアジャイルカラオケが次世代の一大潮流になると発表している。
この潮流はチームのメンバが話す代わりに歌うということです。歌は話よりも表現豊かです。チームは歌うことを楽しめば楽しみ、それを聞いた顧客はデモの最中に踊ることができます。
AtlassianはIRKDという新しい問題追跡ツールを発表した。このツールは同社初のコンシューマ向けサービスであり、あらゆる問題を追跡する。
JIRAはソフトウエアの問題を追跡します。IRKDは生活に潜むあらゆる問題を追跡します。IRKDはスマートフォンアプリで、あなたをむかつかせるあらゆることをタグ付けできます。
Bitbucketのチームは分散バージョンコントロールシステムを使った新しいペアプログラミングの手法であるspooningを発表した。
分散バージョンコントロールシステムでフォークするのは寂しいことです。この寂しさは完全に定着してしまい、少し退屈にすらなっています。そこで我々が提案するのがSpooningです。Spooningはペアプログラミングの概念であり、分散バージョンコントロールシステムの世界を近代化します。
アジャイルコミュニティがいつも眉間にしわを寄せているわけではないことが分かるだろう。あなたは他にこの記事で取り上げるべきアジャイル関連のエイプリルフールジョークを知っているだろうか。