アジャイルチームは皆、ストーリーポイントがどのようなものか理解しているだろうか。いや、理解していないチームもあるようだ。Mountain Goat Software社のMike Cohn氏は最近、ブログでストーリーポイントを使って機能の見積もりをすることは、その機能を開発する場合の作業量を相対比較することであり、機能の複雑さをランク付けすることではない、と繰り返し主張している。
機能の複雑さをランク付けすることと機能開発の作業量を相対比較することの差を説明するため、氏は自動車を購入する場合になぞらえている。ランク付けをしているチームは自動車を安い順に並べて、各自動車にポイントを割り当てているようなものだ。この場合、タタ・ナノは1ポイントになり、ブガッティは10ポイントになる。この例でわかるのは、ストーリーポイントを使ってバックログをランク付けするとコストを見誤ってしまうということだ。つまり、本来ブガッティの値段はタタ・ナノの約960倍なのだ。
しかし、氏はなぜこの記事を書いたのだろうか。実際にストーリーポイントを使った見積もりは作業量やコストを見積もることで、機能をランク付けすることではない、ということを理解していないチームがあるのだろうか。Thomas V氏はこの点を率直に尋ねている。
質問があります。なぜこの記事を書いたのですか。このようなことをしてしまっているチームが実際にあるのですか。
Mike Cohn氏は下記のように答えている。
ええ、どうやらこのようなことをしているチームがあるようです。私は尊敬するある人からこのことを教えてもらいました。とても驚きました。ストーリーポイントを使ってバックログをランク付けしてしまっている理由ははわかりませんが、実際に行われているようです。
あなたはストーリーポイントを間違って使っていないだろうか。実際にランク付けに使ってしまっているチームに会ったことはあるだろうか。