GoogleがPageSpeed Insights 2.0をリリースした。これには、UIの再設計、ChromeおよびFirefoxの拡張機能、オンラインサービスもしくはSDKにようる自動ページ最適化、モバイルデバイスのサポート、分析ルールの拡充が含まれている。
GoogleはオープンソースのWebページ分析ツール PageSpeed Insights のバージョン2を発表した。ChromeおよびFirefox [XPI]の拡張機能やPageSpeed Insights Onlineにあるオンラインツールを使って、ページを分析し、最適化できるようになる。さらに、ページやそこに含まれるリソースは、オンラインのPageSpeed Service (beta) もしくはOptimization SDK(サービスと同様の最適化を提供するC++ライブラリ群)によって、自動的に最適化できる。Apache mod_pagespeedモジュールを使うというソリューションもある。
このサービスを使うと、最適化されたページやそこに含まれるリソースはGoogleのサーバにキャッシュされ、そこから提供されることになる。このサービスは社内ページなどプライベートなWebページや、アクセスにユーザ認証を必要とするページには使うことができない。ただし、そうした場合にもブラウザ拡張機能は使うことができる。サービスとブラウザ拡張機能とではレンダリングエンジンやユーザエージェントに違いがあるため、ページスコアも少し違った結果になる。
またPageSpeedはブラウザ拡張機能と同じページパフォーマンス分析機能を提供するAPIを備えている。このAPIはCURL、JavaScript、.NET、Go、Javaなど、複数の言語から呼び出せる。
PageSpeed Insights 2.0のUIはオンライン版に合わせて再設計され、ページ分析時の全体のスコアを提供してくれる。このスコアはそのページがどれくらい高速であるかを示すものだ。スコアが低ければ低いほど、高速化するためにページに適用できる改善点がたくさんあることを意味する。
PageSpeedを使うと、モバイルデバイスと同じレンダリングエンジンを使って、デスクトップに比べて低いネットワーク速度やCPUスピードなどのモバイル特性に基づいて最適化オプションを変更することで、モバイルデバイスにおけるWebページのパフォーマンスを分析することも可能だ。ページ分析はリモートデバッギングによりリモートでできるようになった。
ページ分析ルールは、PageSpeedがオープンソースになった2009年時点の20個から、31個まで拡張された。