GoogleはDartの新しい特徴と改善をリリースした。またSDKもリリースしている。新しい機能にはエディタ、Dartium、より高速なVM、ライブラリ、パッケージマネージャなどが含まれる。
最初のリリースから1年, Googleはウェブアプリケーションをターゲットにした新しい言語であるDartの新しいマイルストンを発表した。このバージョンにはSDKと新しい特徴と改善が含まれている。
- いくつかのOctaneのテストの結果、Dart VMがV8よりも高速に動作するようになった
- DartからJavaScriptへ変換する機能
- HTMLライブラリ
- JavaScript 相互運用ライブラリ
- Eclipseベースのエディタ。Windows/Linux/Mac OS Xで動作する。 IntelliJ のユーザはDartプラグインが利用できる。
- Dart VMを搭載したChromeのビルドであるDartium。JavaScriptに変換することなくDartのコードを実行できる。
- スタンドアロンのDart VM上でサーバサイドアプリケーションを動かすためのI/Oライブラリ
- 言語仕様
Dart SDKにはDart-to-JavaScriptコンパイラ(dart2js)、Dart VM(dart)、Dartパッケージマネージャ(pub)などのライブラリが含まれている。ライブラリには次のAPIが含まれている。
- dart:core – 数値、文字列、コレクション、日時、非同期プログラミング、ユーティリティクラスなどの基本的な機能を含む
- dart:mart – 計算、ランダム
- dart:html – DOM、HTTPRequest、WebSockets
- dart:isolate – 並列クラス
- dart:io – コマンドラインアプリケーション向けのAPI
- dart:json –JSONのエンコーディング/デコーディング
- dart:utf – ユニコード
- dart:crypto – ハッシュコード
パッケージモジュールを使うとさまざまなユーザが作成したパブリックモジュールにアクセスしインストールすることができる。例えば、DartからJavaScriptへアクセスするjs、MDV (Model-driven Views)ウェブコンポーネントであるweb_components、MongoDB向けドライバmongo_dart、MVCアプリケーション向けのフレームワークpuremvc、HTMLドキュメント向けライブラリhtml5libなどのモジュールが利用できる。
Dart開発チームによれば、実用に耐えうるようにするには更なる改善必要だ。また、彼らは後方互換性を維持すると約束している。
ソースコードはGoogle Codeから入手できる。