Windows 8とWindows Phone 8は、Exchange ActiveSyncとして知られる技術に依存している。この技術は、Windows 8とWindows Phone 8でEメールと連絡先情報をGoogleアカウントから同期するための通信プロトコルである。そのため、Googleがこれのサポートを1月30日で削減することは衝撃的である。
広く宣伝はされていないが、ネイティブWindowsとWindows PhoneアプリケーションからGoogleベースのサービスにアクセスできることは重要なセールスポイントである。これがなくなればGoogleをヘビーに使っている潜在顧客は、Windows 8ベースのタブレットや電話の代わりに、AndroidやiOSを選択するだろう。
GoogleがExchange ActiveSyncの実装であるGoogle Syncのサポートを完全にやめるわけではないことに注意して欲しい。現在この技術を使っている顧客は、永久に使い続けることができる可能性がある。新しい顧客は、Google Apps for Business、Government、Educationアカウントを購入する必要がある。
これはMicrosoftへのコマーシャルアタックという見方もあるが、さらにお金を稼ぐ方法かもしれないし、Googleのオープンスタンダードにフォーカスするための一環かもしれない。この中で一番重要なのは、IMAP、Internet Message Access Protocolである。IMAPはリモートメールボックスにアクセスする方法として、1986年に発明された。競合するPOPプロトコルまでの間、IMAPはEメールメッセージはサーバーに残されることを想定している。
GoogleはカレンダーのサポートにAppleとOracleによって提案されたCalDAV標準を使用している。この標準は、iCalendarデータフォーマットと“データ操作のためのHTTPベースプロトコル”であるWebDAVをベースにしている。この標準は、2003年にサブミットされ、2007年にRFC 4791として正式に公開された。
連絡先情報は、2011年に発行されたRFC 6352のCardDAVプロトコルを通じて、同様の方法でアクセスされる。WebDAVプロトコルをベースとして、この標準はvCardをデータフォーマットとして使用している。
Wikipediaによると、CalDAVとCardDAV はすでに幅広くサーバーとクライアントアプリケーションでサポートされている。そのためMicrosoftがこれらの標準をサポートすれば、Googleの顧客を維持できるだけじゃなくて、他のサービスのユーザーにもドアを開くことになる。