Amazon Web Services (AWS)はWindows PowerShellスクリプティング環境向けのツールをリリースした。これによりWindows管理者のクラウドインフラ管理に対するサポートが拡大した。
新しいAWS Tools for Windows PowerShellは550以上のコマンドレットで構成されている。これらのコマンドレットを用いてWindows管理者はAWS SDK for .NETで公開されている機能に対してPowerShellスクリプティング環境内からアクセスすることが可能になる。また、PowerShellコマンドラインを用いてAWSサービスの自動化が可能になる。
バージョン1.0.1では昨年12月の最初のリリースにおける20以上のサービスに対して、AWS Direct Connect、AWS Data Pipeline、Amazon Elastic Block Store (EBS)スナップショットコピーへの対応が追加されている。
PowerShellコマンドレットではAmazon EC2インスタンスの作成や管理、Amazon S3でのドキュメントの保存や取得、AWS Identity and Access Management (IAM)を用いた認証と認可の制御のようなAWSサービスに対する処理をサポートしている。
Windows管理者は1行のコマンドで新規EC2インスタンスを作成するように、タスクをシンプルに実現することができるようになる。さらに、Windows管理者はPowerShellスクリプトを用いてAmazon EC2インスタンスのサービスやAmazon RDS上のデータベース、Amazon CloudFrontを用いたコンテンツデリバリーサービス(CDN)を構成するようなプロセスを自動化することができるようになる。
下記はPowerShellを用いたAmazon EC2インスタンスの作成に関する例である。
PS C:> New-EC2Instances -ImageId ami-269dbb63 -MinCount 1 -MaxCount 2 -KeyName PowerShellKeyPair -SecurityGroup PowerShellSecurityGroup -InstanceType m2.2xlarge
AWS Tools for Windows PowerShellはMicrosoft PowerShell 2.0以降がインストールされたMicrosoft Windows XP以降で動作する。これらはAWS Toolkit for Microsoft Visual Studioの一部である。AmazonはAWS Tools for Windows PowerShellのセットアップに関するドキュメントを提供している。