イミュータブルサーバはインフラをスケーラブルで変更に強いものにするが、システムやパターン、配置、アプリケーションのコード、チームの構成に対して根本的な見直しを必要とする。この点について、6wunderlist.comのCTOであるChad Fowler氏は"Trash Your Servers and Burn Your Code: Immutable Infrastructure and Disposable Components"というブログ記事で書いている.
良かれ悪かれサーバには変更が蓄積される。新しいアプリケーションの配置、更新、構成の変更、スケジュール化されたタスク、問題の改修などだ。ひとつ確かなことは、サーバの運用時間がながければ長いほど、状態がよくわからなくなることだ。イミュータブルサーバはサーバの状態に関する問題を事前に記述した変更ごとに新しくサーバを作ることで解決する。
氏はイミュータブルサーバについてさらに詳しく説明するため隔週で配信されているポッドキャスト"food fight show"に出演した。氏は自身のイミュータブルサーバソリューションについて詳しく話すことでブログの続きを語った。イミュータブルサーバを生物の細胞に例えて話をした。
ThoughtWorksのソフトウエアデリバリコンサルタントであるKief Moris氏はブログでイミュータブルサーバを説明している。
自動構成ツール(CFEngine、Puppet、Chef)はサーバをどのように構成するかを定義し、新しいマシンや既存のマシンを規約に従った構成にできます。このようなツールは脆弱なSnowflakeServersの問題を避け、解体と再構築が可能なPhoenixServersを実現します。イミュータブルサーバはこのようなツールを使ったやり方の論理的な帰結と言えます。サーバを1度配置したら、2度と変更せずに、新しいインスタンスに置き換えるのです。
Harshicorpは最近イミュータブルサーバで利用できるマシンイメージを作成するツールである"Packer"をリリースした。また、同社は仮想マシンの自動利用のためのツールである"Vagrant"を開発している。
ロサンジェルスのDevOpsコミュニティは７月のミートアップで"Packer"と"Docker"を使ってマシンイメージをパッケージングすることについて議論した。Mike Fielder氏はchef conf 2013で"Treating Your Infrastructure Like Garbage"と題して同様の話題を扱ったプレゼンを行っている。