JetBrainsのIDEにはこれまで,データベースの管理と開発作業を支援するプラグインが含まれていた。同社は今回,それらの機能をプラグインから取り出して,それ自体でひとつのIDEにする決定をした。それが0xDBEだ。
0xDBEは,DBAとSQLデータベースを扱う開発者を対象とした,IntelliJベースのエディタである。JetBrainsのプロダクトマネージャであるAndrey Cheptsov氏はInfoQに対して,0xDBEが対応するデータベースとして,DB2, Derby, H2, HSQLDB, MySQL, Oracle, PostgreSQL, SQL Server, SQLite, Sybaseの名を挙げた。
0xDBEで最も重要な機能は次のようなものだ。
- 外部キー,ALTER文,INSERTのコード補完。
- 値,関数,プロシージャのパラメータヒント。
- データソースおよびSQLファイル内のシンボル名称変更。
- データソースおよびSQLファイル内のシンボル検索。
- SQLコードのエラー検出。未解決のテーブル/カラムを追加するオプションも提供されている。
- 複数キャレットやコメントのトグルなどを備えたSQLエディタ。
- ユーザ定義スタイルに基づくコードフォーマッティング。
- テーブルエディタ。
- 宣言やシンボルなどのコードナビゲーション。
- テーブルやインデックス,外部キー,関数,プロシージャなどの編集が可能なスキーマエディタ。
0xDBEはWindows,OS X,Linuxで動作する。Cheptsov氏によると,年末までにはGAが提供される予定である。それにも関わらず,早期アクセスプログラムが公開されている点は興味深い。
NoSQLデータベースへの対応拡張の質問に対して氏は,“NoSQLにも興味は持っていますが,現時点ではSQLが最優先です。”と返答している。