Bootstrap 3.2にはレスポンシブなembed/object/iFrame,いくつかのレスポンシブな新ユーティリティクラス,かなりの数の小さな修正とバグフィックスが加えられている。
1,000以上のコミットを積み重ねて開発されたBootstrap 3.2.0は,いくつかの改良と,非常に多くのバグフィックスを備えている。レスポンシブなデザインのWebサイト構築のためのフレームワークであるBootstrapには,これまでレスポンシブな<embed>
, <object>
, <iframe>
のサポートが不足していたが,今回の最新バージョンではこれらの機能が追加されている。表示されているページの幅をベースとして調整される,レスポンシブなYouTube 16:9ビデオ用のHTMLはこのようになる。
<div class="embed-responsive embed-responsive-16by9"><iframe src="…(link)…"></iframe>
</div>
その他の改良点は次のようなものだ。
- ドキュメントは再構成されて,より具体的で,開発が容易になるように更新された。
- プログレスバーコンポーネントが改良され,自由度が向上した。
- いくつかのコンポーネントで,CSS再描画のパフォーマンス(特に顕著なのはスクロール)が向上した。
- カルーセルのキーボードによるナビゲーション(順方向と逆方向)が可能になった。
- オープン時にモーダルが左シフトにならなくなった。
さらにblock
やinline-block
, incline
など,レスポンシブな多数のユーティリティクラスが追加されている。今回のバージョンで提供されるバグフィックスや改良点は,すべて変更ログに記載されている。
リポジトリに登録された無効なHTMLを原因とするようなバグを避けるためにBootstrapの開発チームでは,新しいイシューやコメントを監視し,HTMLがその中にあれば抜き取ってHTML5 バリデータを通じて実行するサービスであるLMVTFY (Let Me Verify That For You) を導入した。
Bootstrapはnpmを通じてダウンロード可能である。