Googleが「Material Design」を発表した。これはウェアラブルからスマートフォン、タブレット、デスクトップ、TVに至るまで、多数のデバイスに及ぶユーザインターフェイスのデザイン原則を組み込んだビジュアルランゲージだ。「Material Design」は触覚面における滑らかなモーションを提供しようとしているが、マウスとキーボードベースのデバイスも考慮されている。
Googleによると、「Material Design」は「紙とインクに着想を得た、触覚的なリアリティ」に基づいており、ユーザは「物理法則を壊すことなく」実世界の紙とインクに取って代わる「アフォーダンスを理解」することができる。また、
光、表面、動きの基本は、空間における互いの関係において、オブジェクトがどのように動き、やり取りし、存在するかを伝えるのに重要です。リアルなライティングは継ぎ目を表し、空間を分割し、動くパーツを表します。
「Material Design」はアニメーション、スタイル、レイアウトのための原則を、多数の推奨ビジュアルコンポーネント(ボタン、カード、グリッド、ダイアログなど)と関連するアクションおよびジェスチャーとともに規定している。これにはアクセシビリティのガイドラインも含まれている。
アニメーションに関して、このGoogleの新しいデザインでは、実世界におけるオブジェクトの自然な動きにしたがうよう提案しており、「「Material Design」の世界におけるモーションは、美しいだけではなく、その空間的な関係性、機能性、システムの意図に関する意味を構築しています」と述べている。コンポーネントはユーザのインタラクションに応答するが、気が散るようなものであってはならない。2つのビジュアルな状態間のトランジションは、以下のようでなくてはならない。
スムーズで、難なく見え、何よりも、ユーザに混乱ではなく明瞭さをもたらさなくてはなりません。うまくデザインされたトランジションはこの重い作業を行い、どこに注目すべきかをユーザがはっきりと理解できるようにします。
スタイルに関して、「Material Design」は「現代建築、交通標識、路面マーキングテープ、スポーツコート」からヒントを得た、シャドウとハイライトを強調した「大胆な」色使いを提案している。以下にカラーパレットをいくつか示す。
タイポグラフィに関して、新しいデザインではIce Cream Sandwichで導入されたRobotoフォントの改良版(少し幅広で丸い)を導入する。アイコンは最小限まで切り詰め、単純化された。イメージは没入感があり、文脈を認識でき、ユビキタスでなくてはならない。
ガイドラインには、コンポーネントのビジュアル面に関するさらなるアドバイスも含まれている。以下はカードの1つを示している。
GoogleはGoogle IO 2014で新しいデザインを示した。この秋に予定されるAndroidの次バージョンのUIはこのデザインに基づく予定で、その他のデバイスもしたがうことになるだろう。
HoloからMaterialへのアプリケーションの見栄えの切り替えに関心のある開発者向けにビデオが公開されている。