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Googleコース: モバイル開発者のためのUXデザイン

原文(投稿日:2014/08/01)へのリンク

モバイル開発者のためのUXデザインは、Googleが作成した無料/有料コースであり、開発者がUXデザイナになる手助けをする。

このコースでは、デザイナにUXデザイナになるにはどうすればよいかを教える。コースの作成者によると、新しいアプリケーションを作ったり、既存のものをデザインし直したりする時、開発者はすぐにコードを書き始めるのではなく、ユーザエクスペリエンスについて考え始めることが重要だ。何を作り上げようとしているのか、アプリケーションのターゲットとなるユーザは誰か、ユーザが好きなものは何か、ユーザがほしい機能一覧は何か、アプリケーションについてどのようなユースケースを検討すべきか?

UXデザインの最初のステップのうちの1つは、アプリケーションがターゲットとするユーザのタイプであるペルソナを決めることだ。そして、ユースケースを確立し、そのユーザを喜ばせる機能を選択する。コースの作成者によると、開発者は自分が満足する機能一覧を作成するのではなく、アプリケーションがターゲットとするペルソナの喜ぶものを作るように気を付けなければならない。これは、開発者が好きなものではなく、ユーザが好きなものを作るということだ。

UXデザインのもう1つのステップは、実際にユーザと話し、ユーザが何を好きか、何が役に立ち、何が役に立たないか、どのような改善を望んでいるかということを見つけ出すことだ。

もう1つ学ぶべきことは、開発者はコードから離れ、全体像を見る必要があることだ。このテクニックは「低解像度のワイヤフレーミング」と呼ぶ。開発者は、ユーザがどのようにそのアプリケーションを使うつもりか、何が必要で、何が必要ではないか、ユーザがアプリケーションを使うためのステップは何かというようなことを、アプリケーションが達成しようとしているタスクに基づいて、注意深く検討すべきだ。開発者は、この段階で下位レベルのコード実装をじっくり考える必要はない。実装を考えると、UXのデザイン方法に影響を与えるかもしれないからだ。

モバイルアプリケーションのUXデザインは、デスクトップとは異なる。データやバッテリの制限、注意が分散されること、利き手(デバイスの持ち方)、小さな画面、ネットワークの中断などモバイルにはさまざまな制約があることを開発者は理解し、そのような制限の中でデザインする必要がある。このコースでは、制約を考慮しながら、アプリケーションをデザインする方法について助言する。

このコースの最後のレッスンは、Androidですばらしいモバイルユーザエクスペリエンスを提供する方法に関する手引きだ。デスクトップと比べて、モバイルデバイスはいくつかの制限を持つが、アプリケーションの価値を高めるユーザコンテキストを確立するのに役立つたくさんのセンサを持つ。

  • ユーザが何をしているか? 今は夜か、ユーザは動いているか、走っているか、それとも、旅行しているのか?
  • ユーザはどこにいるか? GPSセンサ、または、ネットワーク接続から集めた情報。
  • 誰、または何がユーザの近くにあるか? 他のユーザや目標物とユーザの位置が関係している。
  • ユーザは誰か? Google+のようなソーシャルネットワークから集められた情報。

ユーザコンテキストは、ユーザがどこにいるかを伝えるAPIを提供するGoogleサービスを通して手に入れられる。

このコースのレッスンでは、2人の作成者による短いビデオが無料で提供される。また、このコースには課題も含まれる。例を1つ挙げると、気に入らないアプリケーションを選び、その改善方法を提案する。もう1つの例は、走り書きから初めて、アプリケーションのアイデアの概要を書くことだ。コースのこの部分は無料だ。有料コースでは、課題のアドバイスとフィードバック、関連する質問に答え、コードをレビューしてくれるコーチへのアクセスや最終プロジェクトのレビュー、認定書が含まれる。

モバイル開発者のためのUXデザインは、初心者向けのコースだが、Googleは次のような中級、または、上級コースを少しではあるが、準備している。Androidアプリを開発する拡張アプリを開発するモバイルウェブ開発ウェブサイトのパフォーマンス最適化、または、HTML5ゲーム開発

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