Mozillaは,デスクトップ用およびAndroid用のChrome,iOS用Safariのリモートデバッグを可能にするプロトコルアダプタを開発した。WebIDEに組み込まれる予定だ。
6月にMozillaは,WebIDEをリリースした。これはFirefox OSデバイスおよびシミュレータ上で,アプリケーションの開発とデバッグを行うためのFirefox用のツールだが,AndroidやiOSにサポートを拡張する意図も持ち合わせていた。そして現在,デスクトップ用とAndroid用のChrome,およびiOS用のSafariのリモートデバッグを可能にする,Firefox Developer Adapter Toolsの開発が進行中だ。
Firefox Developer Toolsのエンジニアリングディレクタを務めるDave Camp氏によると,このアダプタは将来的には"WebIDEにシームレスに統合され"て,"Firefox OSワークフローの簡便さを,他のメジャーなモバイルブラウザにも"展開する予定だ。
我々はCamp氏に,新機能に関するロードマップについて,特にIEに関して尋ねてみた。
このコア・エクスペリエンス – スクリプトデバッグ,ページインスペクション,インタラクティブコンソール – がうまく機能するようになったら,コミュニティと一緒に長期のロードマップ作成に取り掛かるつもりです。Internet Explorerのサポートは私たちが興味を持っているアイデアのひとつですが,それをコミットする前に,技術的な実現性やコミュニティの関心について,もっと詳しく知る必要があります。
WebIDEには,ページインスペクタやWebコンソール,スタイルエディタ,スクラッチパッド,そしてリモートデバッグプロトコルをサポートするデバッガなど,Webアプリ開発のためのツールが多数含まれている。WebIDEは現在,about:configの設定を有効にするか,あるいはFirefox Nightlyを通じれば,Firefox BetaあるいはAuroraで入手可能だ。