AngularJS 1.4への進捗が始まった。バージョン2.0への計画を発表した後、開発チームは、2015年中はバージョン1.xをさらにバージョンアップさせ、新しい機能を追加したアクティブな開発を進めることを決めた。
まだサイクルが始まったばかりなので、機能や変更の完全な一覧はない。Brian Ford氏はブログでバージョン1.4のメイン"テーマ"について説明している。
- 新しいルータ
- 国際化
- フォーム
- $http
- $parse
- ドキュメント
計画中、チームはng-confでリリースするためバージョン1.4のスコープを制限することに決めた。ng-confはAngularJSに特化したカンファレンスで2015年3月5日に開催される。"小さなリリースを実行します。ng-confまでに実施するつもりです"、とIgor Minar氏は言う。野心的なスケジュールにしていることについて質問されたとき、AngularJS 1.xのリードを務めるPete Bacon Darwin氏は、開発者が利点をすぐに享受できるようにするにはバージョン1.4を早くリリースすることが重要だ、と言う。
定期的に大きなリリースをするほうが利用する開発者のためになるのはわかっています。過去、私たちは数ヶ月大きなリリースをしていません。ということはマイグレーションの労力は大きくなっており、開発者は新しい機能を使うまでにある程度待たなければなりません。
1.4によって破壊的な変更の影響を受ける開発者もいる。Darwin氏の説明によればAngularJSのナンバリングシステムでは、"'パッチ'ナンバーの増加は破壊的な変更はないが、'マイナー'ナンバーの増加は破壊的な変更がある包末胃がある"。1.4はマイナーバージョンナンバーがあがるため、破壊的変更があり得る。
AngularJS 2.0の詳細がわかったとき、新しい方向に落胆し、Googleがいつまで1.xをサポートするのか心配した開発者もいた。最初の批判の波が去り、Pluralsightの著者であるTravis Gosselin氏は1.4についてのニュースに勇気づけられた。
Angular 1.xが2.0と平行して開発されるのは素晴らしいことで、コミュニティに対するチームの真剣なコミットメントを感じます。
Jeremy Likeness氏は2015年に1.xのブランチにはたくさんのことがなされると考えている。
1.4がリリースされるということは、1.xはまだ生きながらえるということであり、1.3.xのことを考えれば、1.4系でもたくさんのイテレーションされる可能性があります。利用者は2015年も現在の投資を続けることができるのではないでしょうか。
Darwin氏によれば、バージョン1.5の計画もあるが、バージョン1.xがどの程度続くのかは決まっていない。
メンテナンスモードになる前に1.xの大きなリリースが後何回あるのかはわかりません。実際にどの程度のリリース頻度が適しているのか、Angular 2のリリースまでどのくらいかかるのか、Angular 2はどの程度で普及するか、AngularJS 1.xの改善はもう十分だと思える状況になるかどうか、など多くの要素が絡んでいます。
バージョン2.0の計画については公開されており、チームは1.xについてももっとオープンにしたいと考えている。設計書とミーティングノートに加え、チームは計画ミーティングも公開している。Darwin氏によれば、"プロセスをより包摂的で透明にするため"だそうだ。Likeness氏はこのような公開性が開発者に計画するための時間を十分に与えると考えている。
私はAngularチームはより透明にするために正しいことをしていると思います。開発者はリリーススケジュール周りの戦略を決め、アプリケーションをどのように進化させるのがいいのかを考えるための時間が得られました。
開発者はバージョン1.4の提案された変更をスプレッドシートで確認できる。GitHubでプロジェクトに参加するのもいいだろう。"私たちは開発のエクスペリエンスを本当に気にしています。つまり、Angularを毎日使っている最前線からのフィードバックを歓迎します"とDarwin氏は言う。