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SysAdvent: DevOpsの今年の総括とこれまでの歴史

原文(投稿日:2014/12/13)へのリンク

毎年12月、SysAdventコミュニティは25の記事をクリスマスまで1日ひとつ公開している。これらの記事はDevOpsトピックに関する幅広い記事を扱っている。話題は、低いレベルのsysadminツールから人やプロセスの問題までさまざまだ。SysAdvent 2014は現在のところ、20本の記事が公開されている。

SysAdventは2008年から行われている。DevOpsがDevOpsになる前から、"共有と公開性、メンタリングを目的として、私たちはシステム管理に関する素晴らしい記事を仲間のシスアドミンとともに作ります"としている。それぞれのSysAdventはその年のスナップショットのようになり、DevOpsの歴史を追跡することも可能だ。

2014年はDockerが世界を席巻した。SysAdvent 2014のDay 1では、Bridget Kromhout氏がDramaFeverでDockerを実運用環境で使ってみた経験を書いている。その他のトピックに加えて、Bridget氏はDramaFeverでのプライベートレジストリの運営の仕方やコンテナのビルドプロセスについて説明している。また氏は実運用環境でDramaFeverが直面したバグについても解説している。Dockerのユーザにとってはここで紹介されている回避策は有効だろう。コンテナがベストな解決策でないかもしれない場合についても説明している。

Kelsey Hightower氏はKubernetesを説明している。Kubernetesは近頃、InfoQでも取り上げた。Gareth Rushgrove氏によるシステム診断の記事もある。氏はFacebookのosqueryやPuppetのFacterについても取り上げている。どちらもディスク、メモリ、ネットワークなどのシステム構成について情報として有用な記事だ。また氏はSysDigについても書いている。このツールはリアルタイム追跡を指向するトラブルシューティングツールだ。

Yvonne Lam氏はテスト(非実運用環境で行われる)、監視(実運用環境で定期的に行われる)、診断(実運用環境で必要に応じて行われる)の共有性とバリエーションについて議論している。

Daniel “phrawzty” Maher氏とJonathan Clarke氏はシスアドミンはコミュニティマネジメントから学べるという。ふたりはミッションステートメントとコミュニティガイドラインの重要性を指摘する。

DevOpsの歴史について

2013年はツールの年だった。SysAdvent 2013はGoの紹介で終わっているが、Ansible (数年前に発表された構成ツール)、Packer (.isoファイルからマシンイメージを作成する)、Serf (サービス検出ツール)なども紹介されている。

SysAdvent 2012では、前年と違い、ツールの話やメインストリームに出ることについて議論されなかった。しかし、いくつかの非技術的記事がDevOpsの文化の問題についての経験や、リモートワーキングについての個人的感想、効率的な運用についての記事が生まれた。

2011年はDevOpsという言葉を作ったPatrick Debois氏がインフラ構成をテストするためにVagrantを使うことについて書いた(この記事の最初のコミットは2010年)。2011年は構成管理が取り上げられ始めた年だ。レガシーな環境に構成管理を導入することについての教育的な解説がある。なぜ導入するべきか、そして、非技術的な視点からインフラの構成にどのように変化を起こすかについても書かれている。Jordan氏はsystemdを紹介して、Debianのフォークについても懸念をほのめかしていた。

2010年はBrandon Burton氏がDevOpsについてふたつの記事を書いている(最初のDevOpsDaysは2009年に開催された)。ひとつはDevOpsとは何なのか、CAMS頭字語(Culture、Automation、Measurement、Sharing)について説明をした。もうひとつ記事はDevOpsコミュニティの概括だ。SysAdventではChefも取り上げられている。この年の前半にリリースされたのだった。Ken Barber氏はLinuxコンテナ (LXC)について説明している。この技術は数年後人気になるDockerと同じ技術だ。

2009年はKanbanという名前が認知され始めた年だった。Stephen Nelson-Smith氏シスアドミンにとってのKanbanについて書いている。また、Jordan氏がHudsonについて簡単に説明している。Hudsonは継続的統合サーバだがJenkinsに取って代わられてしまった。Jenkinsもこの年の前半に認知され始めたのだった。

2008年はCapistrano関連の解説があった。Rubyで書かれたリモートサーバ自動化兼デプロイツールだ。また、構成管理ツールであるPuppetも取り上げられている。ChefAnsibleSaltStackはまだ存在していない。デバッグや診断Gangliaを使ったモニタリング、Cactiについても取り上げられている。SysAdventの作者であるJordan Sissel氏は、非技術的な側面についても書いている。変更管理ドキュメントについてだ。これらのテーマは他の年でも引き続き取り上げられている。

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