EclipseCon 2015において、Zero Turnaround (Javaの再デプロイをなくすことで有名なツール、JRebelの作者)が、Optimizer for Eclipseをリリースした。このオプティマイザは、セルフガイド式ユーザインタフェースを持ち、JVMの設定を調整することで、パフォーマンスを向上させる。Eclipseマーケットプレイスからインストールすると、ユーザは、JVM起動オプションでメモリ設定や他のパフォーマンスフラグを調整するかどうか1つ1つ聞かれる。これらの設定により、アプリケーションの起動速度を向上させる。
起動時に、Eclipseは多くのクラスを読み込み、デフォルトで、余分に起動時間がかかるJVMバイトコード認証を実行する。JVMの引数に-Xverify:none
を追加すれば、バイトコード認証は実行されず、起動時間を短縮できる。
さらに、マルチコアのコンピュータの場合、-server
と -XX:+UseParallelGC
フラグが追加され、予めJITを実行することでより速いコードを作成できる。また、パラレルガベージコレクションを使って、アプリケーションのメモリパフォーマンスを向上させられる。
最後に、Java7以前のバージョンで有効な+XX:PermSize
をJVMとコンピュータがサポートしていれば、メモリ設定(特に初期ヒープサイズと最大ヒープサイズ)を増加できる。
再起動後、Eclipseはウェルカムスクリーンを表示し、新しい設定でEclipse がどれだけ速く起動したか分かるようになっている。
オプティマイザは、メタデータやログを整理するのにも利用可能で(ブラウザの履歴を整理するのと同様)、Eclipseの動作を速くする。各オプションはメニューに組み込まれるので、これらの変更は選択して適用できる。
これらの変更はeclipse.ini
ファイルに適用され、必要があれば、戻すことができる。
このツールを紹介するビデオはこちらで視聴しよう。