アジャイルはソフトウェア開発だけのものではない。私生活でも実践できる。Deseret Digital Mediaでアジャイルコーチを務めるSteve Ostermiller氏は、ブログで私生活でアジャイルを実践することについて、自身の経験を書いている。
アジャイルはソフトウェア開発だけのものではない。私生活でも実践できる。Deseret Digital Mediaでアジャイルコーチを務めるSteve Ostermiller氏は、ブログで私生活でアジャイルを実践することについて、自身の経験を書いている。
Praekelt FoundationのMaritza van den Heuvel氏は自身が家族でカンバンを実践した経験についてブログで書いている。
初めて子供たちと実践し、上手くいきました。それ以降、さまざまなカンバンボードを使うのが生活の一部になりました。カンバンとチェックリストやカレンダー、重要な評価システムなどほかのツールを統合するのにも成功しました。... 子供たちの生活を支援するためだけにアジャイルやリーンの原則を使っているのではありません。私自身の幸福と家族全体の円滑なコミュニケーションのために実践しています。金銭的な優先順位付けから個人の目標についてのコミュニケーションや親類との付き合い、私自身のエクササイズの計画の確立など、すべてで実践しています。クリスマスもカンバンを使ってとても楽しく過ごしました。
Steve氏は、自身の家庭の状況を調査し適用するために状況を透過的にした。そして、スクラムを実践した。氏によれば、次のような利点がある。
- 家族のそれぞれがしたいこと、することが透明になる
- 家庭の決定やプロジェクトに対するオーナーシップ
- 構造化された調査と適用のツール、習慣
- 日次、週次のリズム
- 家族の間での期待が明確になる(子供と親の間だけでなく子供同士でも)
- 協力
- 自分自身や家族のそれぞれがしてしまうミスに対する忍耐
- 優先順位付けによってすべて同時に実施するということに対する衝動を抑える
- 潔さ
氏は家族が一度にたくさんのことをしすぎているをことが視覚的にわかるワークフロー図を作成している。家族でのプロジェクトの優先順位付けをいくつか試した後、氏の家族は予算について深い議論ができた。
ある晩、子供たちと座って、1ヶ月に私が稼ぐ金額をホワイトボードに書き、そして、車のローンなどに伴う支払い金額について書きます。そして、それを、収入から引き、毎月どれくらい残るのか示します。その数を丸で囲って、ホワイトボードに別のリストを書き始めます。そのリストには、私たちのやりたい大きなことを書き出します。ハワイでの休暇、ディズニーランド、ヨーロッパ旅行、家族のプロジェクトの完成、進学に結婚、不足の事態への備えやリタイアなどです。それぞれについて、目的を達成するために毎月どのくらい残せばいいのかを見積もります。そして、その金額を合計し、丸で囲った金額から引いて、それぞれの目的を同時に実現しようとした場合に足りなくなる金額を示します。
Steve氏は節約のゴール(ビジョンやロードマップ)を細かく砕き、固まり(リリース)にして、毎週、反復的に取り組み(スプリント)金銭的な目的を達しようとしている。そして、毎月より自由に使える金額を増やす方法を模索している(反復、調査、適用)。
スクラムの単純さと公開性によって、より効率的になり、すべてを一度にやろうとする思い違いを避けることができました。子供たちがこの考え方を学んでくれることが嬉しいです。私自身も、無茶なことをする必要はないということを学び、ストレスが減りました。より賢く働き、遊び、生活できることがわかり、ぐっすり眠れるようになったのです。
Yellow Pagesで上級アジャイルプログラムコーチを務めるMartin Lapointe氏も家族でスクラムを実践している。氏もその経験をブログに書いている。
こんなに早く物事が完了するのは初めてです。しかも、より幸せで、簡単で、理解可能で明示的です。