AmazonがQuickSightというAWSで動く新しいビジネスインテリジェンスサービスを発表した。
Amazonは何年にもわたり、開発者が簡単にデータを収集、処理、格納するための様々なソリューションを提供してきた。例えば、Amazon RDS、Amazon Redshift、Amazon Aurora, Amazon DynamoDB、Amazon EMR、Amazon Kinesis、Amazon S3などだ。ビジネスユーザの要求を満たし、AWSのデータストアはもちろんのこと、オンプレミスのデータからもデータを引き出せる、高速でスケーラブルなBIサービスを導入することにより、Amazonはあらゆるデータニーズを満たす総合ショップになるための重要な一歩を踏み出した。
QuickSightはSPICE(Super-fast Parallel In-memory Calculation Engineの略)を活用している。SPICEはカラム型インメモリストレージとデータ圧縮の組み合わせを使い、ユーザが大規模データセット上でSQLライクなクエリを対話的に実行し、迅速に回答を得られるようにする。SPICEは他のBIツールにもプラグインできるよう作られている。Amazonによると、現在、Domo、Qlik、Tableau、Tibcoとのインテグレーションに取り組んでいるという。
AmazonのCTO、Werner Vogel氏がブログでQuickSightについて書いている。それによると、使いやすさと生産性を最大化するため、QuickSightは次のような機能を提供している。
オートデータディスカバリ
QuickSightは、顧客がアクセスするRedshift、RDS、S3、DynamoDBなどのデータソースを自動的に発見し、データソースからライブメタデータカタログを構築する。
AutoGraph
AutoGraphは、データセットの項目と次元の数、データ型、その他の基準に基づいて、ユーザにとって最適なグラフ(例えば、棒グラフ、折れ線グラフ、散布図、円グラフなど)を自動的に選択する。
推薦
QuickSightは、選択されたデータソース、最もアクセスされたクエリ、その他パラメータに基づいて、関心のあるクエリを推薦する。
共同作業
ユーザはQuickSightのストーリーボードを通じて、生の分析結果に注釈をつけて、組織内の他人と共有することができる。また、QuickSightはActive Directoryとインテグレートでき、企業は既存のクレデンシャルを使ってビジネスインサイトを共有できる。
モバイルでのネイティブアクセス
Amazon QuickSightのデータは、iPad、iPhone、Android搭載の携帯電話やタブレット向けのネイティブアプリからアクセスできる。
現在のところ、Preview版が利用できる。料金は1ユーザ月額$9から。QuickSightについて、詳しくはここから学ぶことができる。