Microsoft が Azure DNS の一般提供をアナウンス

9月26日に Microsoft は Azure DNS がすべての公開リージョンで一般提供 (GA) になったことをアナウンスした。同サービスは 2015 年5月に開催されたシカゴの Ignite にて、初期時はプレビューで発表されていた。

Microsoft の Azure Networking チームに所属する Sean Wheeler 氏によると本サービスについて以下の様に説明している。

「Azure DNS は顧客が Azure 上で自分の DNS ドメインをホストできるようにするため、他の Azure サービスと同じ認証、請求およびサポート契約を使用して DNS レコードを管理することができます。」

Microsoft の Azure Networking プログラムマネージャであるJonathan Tuliani氏はAzureでのDNSのホスティングと管理のメリットについて概説した。

• 信頼性 – Azure DNS はドメインの高可用性を保証するためのスケールと冗長性が組み込まれている。グローバルサービスとして、Azure DNSは、コントロールプレーンと DNS サービングプレーンの両方で、複数のAzureリージョンの障害とネットワークの分割に対応している。
• パフォーマンス – ネームサーバのグローバルネットワークは「Anycast」ネットワーキングを使用し、DNSクエリーが最速の応答を得るために常に最寄りのサーバにルーティングされるようにしている。
• 使いやすさ – Azure DNS における DNSゾーンとレコードは、Azureポータル、Azure PowerShell、またはクロスプラットフォーム Azure CLI 経由で簡単に管理できます。アプリケーションの統合は SDK か REST API を介してサポートされる。
• セキュリティ – Azure DNSは マルチファクタ認証およびロールベースのアクセス制御を設定する機能を含む、他のAzureサービスと同じ認証および認証機能を利用する。
• 利便性 – Azure で DNSをホストすることにより、単一の請求書、単一の資格情報、エンドツーエンドのサポートを使用してAzureアプリケーションと DNS レコードを一か所で管理することができる。

第三者からドメイン名を購入した顧客は DNS に関する処理を Azure DNS に委任することが可能だ。 顧客はマイクロソフトのグローバルな広がりと、同サービスで提供している 99.99% SLA を利用するために Azure DNS を用いることができる。

さらに、同サービスを利用することでローカルDNSサーバーへの依存を減らすことが可能だ。Patriot Consulting Technology Group の Joe Stocker 氏は次のように説明している。

「現在利用中の外部 DNS サーバー全てが同じ物理的な場所にある場合、Azure DNS が複数の地域で自動的に負荷分散される特性を利用し、より弾力のあるソリューションに移行するシナリオを提供できます。」

Microsoft は Azure DNS と管理ソフトウェアソリューションを統合するために、Men & Mice 等のサードパーティー企業と協業してきた。Men & Mice の様なソリューションをr利用し、Azure DNS をサポートした単一のツールで、DNS、DHCP、IPAMの設定を管理することができる。

最近の Men & Mice ブログの記事で Azure DNS サポートが重要である理由を説明した。

Men & Miceは Azure DNS がプレビュー中から Azure DNS チームと密接に協業し、Men & Mice Suite は Azure DNS を完全にサポートしています。 Men & Mice Suite を利用の顧客は、Azure DNS を用いて、高可用性、高パフォーマンス、低コスト、およびドメインのホスティングを楽しむことができます。また、Men & Mice Suiteが提供する管理（DDI）ツールを使用して強力な DNS、DHCP、IP アドレスを使用した DNS ドメインと IP アドレスブロックを完全に制御できます。

画像ソース: https://azure.microsoft.com/en-us/blog/azure-dns-general-availability/

Microsoft における 他の Azure サービスの様に、Azure DNS は前払い料金や解約手数料なしで使用量ベースのモデルで請求される。Microsoft は Azure でホストする DNS ゾーンの数とサービスが受け取る DNS クエリの数にもとづいて課金している。請求の詳細については次のページを参照すること。