ベータ版の新しいサービスで、GoogleのCloud PlatformでMicrosoft SQL Serverを実行できるようになりました SQL Serverは、主要なクラウドプロバイダから最近注視されています。AmazonはSQL Server on AWSのネイティブバックアップ機能を追加し、Microsoftは、Azureとオンプレミスデータベースをシームレスに統合するために、SQL Server 2016にStretch Databaseを構築しました。
Googleが提供するこの新しいサービスはIaaSレベルです。Google Compute Engineの仮想マシンとして利用できるSQL Server on Windows Serverのパブリックイメージを使用することができます。現在のところ、SQL Server 2012、2014、2016から選択することはできますが、Webおよび標準バージョンのSQLのみがサポートされています。また、Microsoftのソフトウェア アシュアランス(SA)をお持ちの場合は、ライセンスの持ち込み(BYOL)が可能です。
ユーザはデータベースの下位レイヤーになるWindos OS を自身で管理する必要がありますが、Googleは、Googleが提供するコンピュートのパフォーマンスレベルに焦点を当てています。
「SSD-backed の永続ディスクボリュームの最大読み取り/書き込みIOPSを15,000から25,000に引き上げています。」
Amazonのリレーショナルデータベースサービスでは、 SQL Server をマネージド のPaaS データサービスとして利用できますが、ストレージ性能は最大20000IOPSです。(MicrosoftはAzure SQL Database のIOPS値を公開しておらず、実際の使用を概算するDatabase Transaction Unit「DTU」を推奨しています)。
Googleは、新しいSQL Serverのサービスを自社サーバーを利用している企業の直線的な移行パスだと位置づけていると、リードプロダクトマネージャーのDominic Preuss氏は、自身のブログ内で述べています。
すべての規模と種類のデータベースを持つ企業が、最低限の労力で最高の価格性能を体験してほしいです。
しかし、IaaSレベルで設定された機能は、PaaSと比較すると欠けてしまう部分があります。最も重大なことは、Google Cloud Platform上でデータベースサーバーのサイズ変更をするには、VMをオフラインにする必要があることです。Amazon RDSでは、ユーザはSQL Serverのインスタンスサイズを即座に変更することが出きます。Azure SQL Databaseを利用しているユーザは即座にサイズを変更することが出きます。また、コンピュートリソースを共有するために、Elastic Pool内で、複数のデータベースをグループ化することも可能です。
GoogleクラウドはAmazonとMicrosoftのより確立された製品群と戦うためのサービスを増やしています。既存のPaaSデータベースであるGoogle Cloud SQLは、MySQLで構築されたマネージドリレーショナルデータベースです。 SQL Serverを追加するとにより、Googleのデータベースサービスが拡張されます。 GoogleのIaaSの現在の実装は、競合他社のPaaSプラットフォームのような付加価値機能はありませんが、Microsoftユーザーがクラウドに移行する選択肢として歓迎されます。
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