Windowsで動くVisual Studio以外のプラットフォームを快適にサポートしたいがために、.MicrosoftはNET CoreおよびASP.NET Coreでproject.json形式のプロジェクトシステムを作成した。残念なことに、この新しい形式には.csproj/MSBuildベースの以前のシステムとの互換性がない。MicrosoftのRich Lander氏は、.NET Core Toolsが新しいアルファ版でMSBuild形式に移行することを発表した。
すでに.NET Coreを使用している開発者はproject.json形式を使っているため、MicrosoftはそれらをMSBuild形式に変換するための移行ツールを用意する(dotnet migrateコマンド)。
今回の変更には、次のようなたくさんのメリットがある。
- プロジェクト間参照が機能するようになる - 既存の.NET Standardベースのプロジェクト(.NET Framework、Xamarin、またはUWP)と.NET Coreの間で参照できる。
- プロジェクト参照とNuGet参照がcsprojで同様に宣言される - NuGet経由で追加されたパッケージはcsprojファイルで適切に参照される。
- プロジェクトを開いている間に、csprojプロジェクトファイルを手動で編集できる - Microsoftは日常的な作業とは見なしていないが、IntelliSenseをサポートするVisual Studioでcsprojファイルを編集することが可能になる。
VS2017RC(またはそれ以降)のproject.jsonベースのプロジェクトを開くと、.csproj形式への一方通行の変換を開始するかを確認するダイアログが表示される。これは実際に一方通行のプロセスであり、先に進む前にバックアップを取っておくように注意しよう。.NET Core CLIツールを使っている開発者は、MSBuildベースのシステムを使うようにアップデートされているのがわかるだろう。
Lander氏は、今回のCore Toolsリリースはアルファ版であり、そのように扱わなくてはならないと述べている。.NET Coreでサポートされているすべてのプラットフォーム(Windows、macOS、およびLinux)向けにダウンロードできる。
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